にっき
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9月30日(土)
難しい問題も一段落。いっつもオペラ座周辺ばかりうろうろしていたので、今日は気分を変えてバスティーユに行ってみました。フランス版小豆島のオレロン島をお洒落スポットととしてでっちあげたFIGAROが「現在最も熱い!」と言ってる場所です。FIGAROにかかれば何でも熱くなっちゃうんですが、知り合いのフランス人夫妻も「お洒落」といっていたのでやっぱりお洒落なんでしょう。こぢんまりしたお洒落なお店が通りにいっぱいあるのですが、何せ広い国なのでエリアが広く車幅も広いので歩き回るのが大変。下北沢と三軒茶屋と自由が丘を足してぬるま湯で薄めたような感じのところです。一回来ただけでは素敵なお店を発見するのは難しそうだ。そういう場所だから若者が足繁く通うのでしょう。また来よう。
うろうろ歩いていたら、先日のブルータスに求人広告が出ていたオタク本屋「トンカム」発見。ブルータスではオタクフランセ=オシャレ!選ばれた人間だけが働けるスノッブなお店!って感じで紹介されており、思わず私は履歴書を書いてしまおうとしたくらい気になったもんですが、いやはや。単なる「まんだらけ」でした。お客は白くてぷよぷよしていてメガネをかけたおにいちゃんばっかり、売っている本はもちろんポケモンやエヴァのグッズや、聞いたこともないようなアニメのDVDなどなど。日本のアニメは人気があるのねえ。やっぱり履歴書出さなくてよかった。今どき聖闘士星矢グッズが人気というのはどうしてなんでしょう?どうでもいいことですが、この店は「天使禁猟区」をプッシュしてました。セバスチャンもこの店に来るのでしょうか?一度遠くからセバスチャンを眺めてみたい。
その隣の本屋は「まんがの森」で、店に入った途端に知らない声優のオリジナルの歌に出迎えられてしまいました。店員と目があってしまい、こってりした笑みを浮かべられてしまいました。おーえー ここでは「ウテナ」が一押しでした。そういえば、以前聞いた話ですがウテナから寺山修司に入る中高生が多いんですってね。フランスでもそうなるのかな?
と、フランスのオタクを馬鹿にしてもいられない、私も同類なんですもの。今日は初めてインターネットカフェというものに入ってみました。ローミングがエラーばっかりなので、メールのチェックだけホテルで行い、ニュースを見るのはカフェで済ませることにしたのです。オペラ座のカフェは店員さんも日本人で日本語windowsを使うことができ、大変ありがたいことになってます。料金は1分=1フランですが1時間使用は36フランという、使えば使うほどお得になるという仕組み。思わず2時間も居座ってしまいました。どうしようもないニュースを好きなだけ読めるということはありがたいですねえ。知らない間に巨人が優勝していたのですね、知らない間にYO-KINGは結婚してしまったのですね、知っていても意味のないことなんですけどね。しかしまぁ週末をネットカフェで過ごすというのはちょっとヤバイっすよねえ。うん、ヤバい。。。自制しよう。



9月29日(金)家探し第九日目
「フランスニュースダイジェスト」の最新版を見てみましたが、私のひっかかった物件がまだ載っています。このエサ物件を見て、今週もまた何人かの人が余分にお金を巻き上げられてしまうんだなあと思います、世知辛い世の中であります、しかし私にはどうすることもできない。いつものようにJUNKUと文化堂をハシゴして、いつものようにめぼしい物件はないので、今日はいつも遠くから見ているだけのオペラ座の中に入ってみることにしました。大きいですねえ、これだけ大きければ隠れて一人位住むことが出来そうです。実際にオペラで使われた衣裳やそのデザイン画の展示を見ていると、実際にオペラを見てみたくなります。来月初頭の出し物はライモンダだそうで。しかし今のところ住所不定無職の私には、オペラを見る精神的な余裕がないのです。早く家を見つけたいなあ。
午後からはまたお宅拝見。今いるホテルからすぐ近所にあるお宅は55平米という一人暮らしにはもったいないほどの広さで3部屋もある豪華アパート。電話、ファックス、テレビ、ワープロ、コピー機、洗濯機、オーブン、圧力釜、何種類もの包丁、調味料沢山、と足りないものは何一つありません。家主のマダムは26年間ずっとパリで活字の仕事をされていたそうなのですが、お母様の看病をなさりに日本に1〜2年帰るそうです。その間、家が傷まないように、勝手に人が入ってこないように(パリでは空き家にホームレスが入り込んでしまうと、契約なんてしてなくても彼らに居住権が発生してしまい、冬の間は強制的に立ち退かすことができないという悪法がある)家守を探されていたそうなのです。そんでつき合いの長い日本人会にアノンスを出してみて、それに電話をかけてきた第一号が私だったというわけです。天井の壁がちょっと剥がれていることと、家具や本棚をそのままにすることが条件なので、(私にはちょっと高いのですが)非常にリーズナブルな価格に設定されております。まぁ、家具付きという物件でも家電はないのが当たり前だし、コインランドリーに行かなくても済むし、なによりマダムが私を気に入って下さりましたので、めでたく交渉が成立いたしましたのです。長かったーーー 本当によかったーーー あまりにも話がうまくいきすぎて怖くなってしまうくらいです。思わずルーマニアの国旗とか謎の星マークとか壁に掛かってないかチェックしてしまったほどのトントン拍子。おまけに本日のdinerに招待までしていただきました。なんとまあ、私ったら恵まれているのでしょう。
ホテルでしばらく休んでまたマダム宅にお邪魔。近所の日本人の方々もいらしていて、久しぶりの日本食にありつきます。soupe de poisson(魚のスープ)のあとにみそ汁&ご飯というお料理多国籍軍な感じが面白いですなあ。マダムはルーブル美術館やオルセー美術館の日本語パンフレットを初めて作った方なんだそうです。日本から鉛の活字を運んできて一つ一つ版を組んでいった話や、活字→写植という技術革新をいかにフランスに持ち込んだか、など興味深い話を沢山して下さいました。しかしフランスにおいても「モリサワ一族vs石井写研一族 仁義無き戦い」や「縦組みゴナの美しさ」「64等級を1.5倍に拡大して〜」などの話をするとは思っていませんでした。面白いマダムで本当に助かった。ご近所の日本人の方も紹介していただいて、困った時に相談に乗ってもらえることになりました。ああ、私は恵まれているのですねえ。



9月28日(木)家探し第八日目
一応朝一番で「パリ・ジュディ・トーキョー」を取りに行きましたが、どの物件情報も悪い人が糸を引いているみたいで読む気になれません。いっぱい良い物件があるというのになあ・・・
今日と明日の物件に賭けましょう。ということで午前中はオルセー美術館に行ってまったりしてきました。社会見学で無理矢理連れて来られたのでしょうか、絵画にさして興味のないらしいパリの高校生達の大群がベンチで退屈そうにしています。フランス人とはいってもやっぱり全員が芸術に興味を持っている訳ではないんだよね。ベルギーのロリ画家レオン・フレデリックの絵をオルセーで発見。今まで気づかなかったですよ、最近入ったのかな?彼は(多分)ロリコンの画家で、聖マッスルみたいな画風で100号ぐらいのキャンバスに幼女を300人くらい敷き詰めて描くのが特徴。近頃私の中でブームであります。大原美術館やベルギー王立美術館が持っている彼の絵(裸の子供達が何百人もひしめいている絵and体中擦り剥いている裸の幼女達複数名が泣きながら歩いている絵)よりも幾分かはロリ度も変態度も薄目ですが、魚の腐った目をしている子供の大群の絵はやっぱりこの美術館では浮いておりました。ぜんぜん可愛くない子供の絵というのも珍しいものだよ。
んで、午後は郊外の貸部屋を見に。いやぁ、本当に郊外でしたよ。隣の駅がディズニーランドなんですもの。東京に出てきた青森の女の子が浦安に家を借りるようなもんです。私の他にもう一人物件を見に来ていた女の子と、大家さんがいない隙に交わす言葉は「きれいだけど遠いよねえ」「交通費かかりすぎだよねえ」などなど遠さに関するものばかり。新築でありとあらゆる家具が揃っているのですが片道29フラン、一ヶ月の定期代が600フラン近くというのはどうにもこうにも。だったら予算より500フラン高い物件をパリ市内で探す方が良いと思いました。パリまで30分以上かかるというのもねえ、いい条件だったけど住むのは難しい。
帰りの電車の中で物件を見に来ていたもう一人の女の子とお話をする。日本の同年代の方とお話をするのは久々のことでとっても新鮮な気分であります。彼女はパリカト(リック大学付属語学学校)に行くそうです。パリカトは授業料が安く、面白い講座がたくさんあるので世界中から学生が集まってくる人気の学校です。なので10月からの授業を受けたい人は遅くても5月くらいまでには入学手続きを済ませて置かねばなりません。つまり計画性があって目的がある人が入ることの出来る学校なのですね。なのでその学校に通っていると聞いただけで尊敬してしまいます。えらいなあ。彼女は食事無しのホームステイ、私はホテル住まい、つまり二人とも極度の野菜不足、ということで二人でflunchというファミレスに入ることにしました。このファミレスはカフェテリア形式っていうのでしょうか、食べたいものを好きなだけお盆に乗せて、後でレジで精算するという仕組みになってます。二人でサラダバーに入り皿に野菜を一瞬生ゴミに見えてしまうくらいたくさん盛りつけてみました。やっぱり野菜は必要なんだよねえ。おしゃべりをしながらの食事なんて久しぶりで、なかなか楽しかったです。家は見つけることができませんでしたが、まあ良い一日でした、と。



9月27日(水)家探し第七日目
家を探し初めて早一週間、先が全然見えません。いつものように朝一番でJUNKUと文化堂を巡ったものの収穫はゼロ。しょうがないので今日はC.R.O.U.S.というところに行ってみました。日本で言うところの学生生協みたいなところです、ここの掲示板には学生向けの物件が山のようにあるそうなのですが・・・あったのは「求む、スペイン女子学生のための住居!」とか「ドイツ人学生が家を探しています」とか、インターナショナルな心の叫びのみ。肉ばっかり食ってる若者達は目が血走しらせ上気した顔で、放っておいたら近所の商店を襲撃しかねないような勢いで家を探しております。この勢いが私には足りないのですなあ、困ったものですなあ、他人事みたいに言っているけれども本当に困っているんだよう、しょんぼりしながらC.R.O.U.S.を後にしました。
なんだか何もする気になれなくなってしまったのでレコ屋に行って現実逃避。その店のインディーコーナーはSIGUR ROSの新譜をパワープッシュしておりまして、思わず視聴機で全曲聴き惚れてしまいました。SIGUR ROSいいねえ、辛いときに聴くと涙がでてきちゃう。癒されるってこういうことなんだねえ、シャルロットチャーチなんかより、葉加瀬太郎なんかよりぜんぜん癒し系なのにねえ、でも足疲れた、今はCD買う金はないのだ。
そしてそして癒されたばっかりなのにまた凹む出来事。なんとまあ、スリに狙われてしまいまして。今日はRER(地下を走る国鉄と考えていただければ)のC線が運休だったので、同じ所を走る地下鉄がものすごい混雑していたのですが、その混雑に乗じて一人の少年が「混んできて人に押された」ふりをしてオレ鞄のチャックに手を伸ばそうしてきやがったのです。もちろんすぐに気づいたので問題はなかったんですが、その少年が本当にどこにでもいる感じで、その彼が沢山の観光客の中から私を狙ったということがなんかもう、ショックでのう、。隙だらけに見えたのでしょうか。凹むなあ、でも凹んでいても誰も助けてくれないのだ。
そう、今が底だ。そう思って午後にもう一度JUNKUに行き、そこで見つけた貸部屋のアノンスに電話、アポ取り成功!勢いで久しぶりに日本人会を訪問、受付の人とお話をしていろいろ情報ききだし、おすすめ物件に電話、またもやアポ取り成功!一気に二件もの物件訪問が出来ることになりました。わーいわーい。
精神的に余裕ができたのでホテルに早めに帰り、コインランドリーで洗濯。異国のコインランドリーは操作が難しいですなあ。明日からの物件訪問は一応清潔な服装で臨むことができそうです。



9月26日(火)家探し第六日目
昨日の一件で情報誌のアノンスが信じられなくなってきました。だってだってフランスニュースダイジェストのアノンスの3分の1くらいは、●●さんが出していた広告だったのですもの(全て違う電話番号だけど、留守電の声は同じ)。何を信じていけばよいのやら、どうやってこれからを過ごせばよいのやら。。。いつものようにJUNKUに言ったら貸部屋の張り紙。貸部屋かぁ、貸部屋ってことは誰かしら帰ってきたら家にいるってことだよねえ。寂しくはないよねえ。心が弱っておりますし、妥協もいいかなって思い始めてきたので、そこに電話してみることに。出てきた方はいい感じの日本人マダムで、今はワーキングホリデーの人を含めて3人がそこで暮らしているそう。電話はないけれど、家具付きでいい感じの部屋とのこと。早速アポを取ってそちらにお邪魔することにしました。14区のはずれにあるそのお宅は本当に感じのよい素晴らしいお宅、家具も着いているし値段も申し分ない。けれども電話がない。。。実は日本からまたイラスト仕事の案件が来ていて、小遣い稼ぎに是非お受けしたいのです。事情を説明してみても、部屋に電話をつけないのが方針とのことでやんわりとお断りされてしまいました。携帯を使ったネットの方法を考えてみては?と提案されました。どうなることやら。
携帯でネットかあ。普通のメールの送受信だけだったら全然問題ないけれど、私はいわゆるネットジャンキーの部類にはいるし(我慢しようと思えば出来ますが)、1M近くもある添付ファイルを携帯で送るのはかなりの問題。こちらの携帯はまだまだ発展途上で、コードレス電話の子機と見間違えるほど大きく、またデータの送受信をするほど発達してない。こういう時ってどうすればいいのかなあ、と昨日に引き続き今日もまた、仕事をさせていただく先に電話で問い合わせてみました。すると「携帯でのデータ送受信はまだまだこの国では難しい、大量のデータだったら今うちにCATV線があるからそれを貸すよ、今から繋がるかどうか実験しに来ては?」とのこと。ヒマだし、フランスのCATVがどのくらい早いか試してみたいし、ということで早速またおじゃますることにしました。CATV線をEthernetで繋いでサーバの設定をちょこちょこ変えたらあっという間に、超高速接続!あまりの早さに驚きのあまり、今週のサイキックのmp3をダウンロードしてしまいました。5分で済んだよ。いやあ、速い速い、大量のデータを送るときはそちらの線をお借りすればよいのですね。んで、普通のメールのときだけ携帯を使えば・・・・ しかし携帯電話を買う代わりに自費でCATV付けることはできないであろうか・・・ってなことまで考えてしまいました。明日まで部屋空いているかな?

日本はいつからハイチ共和国のようになったのだ?



9月25日(月)家探し第五日目
朝一番で●●さんに電話してみたら繋がった!土曜日曜と何回も何回も電話していたのですが全く繋がらなかったのです。胡散臭い名前だけど今は藁にもすがりたい気分なのです。
「はい●●です。」
「あ、あの。。。フランスニュースダイジェストを見たんですが・・・」
「その物件なら残念ながら埋まってしまいましたが、僕、沢山物件知っているんでよろしければ手数料を家賃一ヶ月分頂けるなら紹介しますよ」
でたーーーー、やっぱり噂の人だ。でもとりあえず尋ねてみる。
「予算はこのくらいで、家具&バスタブ付きがいいんですが・・・・」
「うーん、その予算だとバスタブは無いけどマレ地区にこの値段で・・・」
文章だと上手く表現できないのですが、とにかくこの人会話を自分のペースに持っていくのが上手い。私がちょっと口をつぐんでる間に、次に私がするであろう質問に先に自分で答えて、さらにその答えに関連する話題をマシンガンのようにぶっぱなす。
「あー じゃあ、11時なんてどうですか?土曜に改装が終わったばかりなのですよ」
・・・・すごい胡散臭い、どうしてそんなに話を急ぐ?・・・でも、でも家は借りたい。み、見るだけなら大丈夫だよねえ。取って食われたりしないよねえ。。。
悪いことをして生きている人というのをこの目で見てみたい、というどうしようもない好奇心も手伝ってアポを取ってしまいました。拉致監禁されて中国の奥地でダルマになっちゃったらどうしよう。怖いよう怖いよう。と思いながらも足は勝手に現地へ進み、ドキドキしながら●●さんを待ちます。ああいったいどうなるんだろう、、、と、待ち合わせに20分ほど遅れてやってきた●●さんはミレニアムにもかかわらずピンストライプのスーツでキメてやってきました。ハァ?なんすか?その格好は!?ナニワ金融道?と思ったものの眉一つ動かさず●●さんの顔を見てみると昔X JAPANというバンドのボーカルをやっていた出山利三さんにそっくりでした。ピンストライプのスーツにシャクレアゴときたらもちろんBGMはエンドレスレインにウッドボール(きまり)。分かりやすすぎるチンピラの格好でびびりましたが、彼の後ろから流れてくるエンドレスレインがまろやかにあたりをつつんでくださっています。とにかく今は物件を紹介して貰う立場ですし、後ろにどんな人たちが控えているのか分からないので下手に下手に。案内していただいた物件は、確かに●●さんのおっしゃるとおり改装したてで、家具もきちんと揃っているし、素晴らしいことこのうえない物件です。広さも一人暮らしにはちょうどいい、でも、、バスタブないし、、、とちょっと迷った素振りを見せるとバケモノアゴオトコこと●●さんは「この通りを出て右に曲がった所にマルシェがありまして云々」「ここの近くは大変賑わっておりまして云々」「こんないい物件午後にはなくなってまして云々」と私を洗脳しようとしてきました。それはマシャマシャの仕事だろう、と思いながらも私はまんまと彼の術中にはまり、なんとまあいつのまにかこの部屋を借りたくて借りたくてどうしようもない気分になっていたのです。ああおそろしやパリの魔力よ〜 いつのまにか15時に契約金(家賃4ヶ月分)を持ってレ・アールの喫茶店で大家さんの代理人と●●さんと待ち合わせをする約束をすることになってしまっていたのです。

お金つくらなくては・・・ 持ってきたトラベラーズチェックを全て現金に換えて、ワールドカードで日本の口座からフランを引き出して、必要なお金は14時30分過ぎにはなんとか揃いました。でも、やっぱりおかしい、なにかおかしい。15時に必要なお金は家賃4ヶ月分と言われました(敷金2ヶ月+礼金1ヶ月+手付け金1ヶ月)。手付け金ってナニ?そもそもこの家賃は適正価格なのか?バスタブ無くていいのか?「大家さんの代理人」ってなんだ?つまり又貸しの又貸しってこと?大金を持つと人は変わると言いますが、私の場合は小心者になるようです。不安で不安でたまらなくなってきました。お世話になる2社にそれぞれ電話。「手付け金がおかしい、礼金というのもちょっと変。やめておきなさい」「それは絶対後でトラブルになるのでやめましょう」どちらの方々も同じように答えはNo! そうですよね、ようやく洗脳が解けてきました。やめておいたほうがよいよね。ということであちらの口車に乗せられそうになりましたが、すんでの所で契約をキャンセル。やっぱり迂闊に悪い人に手を出してはいけないなあ。

そんな一件に身も心もすっかり疲れ果てて、ホテルに帰ったら土曜日にアポを取った不動産屋さんから電話。なんと見に行く予定だった物件がすでに塞がってしまったとのこと。うーん、辛いことは重なるものなのだなあ。ふて寝。



9月24日(日)中休み
日曜日、今日はどこもお休みなので家探しもお休み。なんだか咳が止まらないので昼過ぎまでお休み。毎日歩き回っていたので体が疲れてしまったのでしょうか。あと一週間で決まるのでしょうか。♪先を思うと不安になるから今日の所は寝るしかないね、とはよくいったものです。考えれば考えるほどつらくなるので今日は寝ときましょう、遊んでおきましょう。
んで、ベッドメイクの人が来るから昼過ぎから外出。今パリでは「Fete de jardin」という庭園フェスティバルが開かれております。ヨーロッパの人々は本当にまあ庭いじりが好きなこってねえ、そんなかでも、Jardin Japonaisというのが気になったのでユネスコ大学まで行ってみました。ここのイサムノグチの彫刻に囲まれた庭園に入るのに長蛇の列。庭をみるだけなのに並ぶなんて信じられないっすよ。中に入ったらデパートのバーゲン会場並の混みよう。日本庭園でこれだけの密度では、外国人の好きなワビサビなんて全く感じられないような気もするのですが。。。飛び石を歩きたいがためだけに行列作って並んでいるし・・・安藤忠雄の「瞑想ルーム」というのにも長蛇の列が。なんだか不思議やねえ。私には日本庭園より、あの人がわんさかいる中でジャポネを感じている地元の人たちを見るのが大変面白く思いました。



9月23日(土)家探し第四日目
今日も朝一でJUNKU他にいってみますが、やっぱりさっぱり物件はありません。ほんといったいどうなるんでしょう。昨日のフランスニュースダイジェストの物件は留守電ばかりで全く繋がらないし。いったいどうしたものかねえ。って、その新聞よーく見てみたら別のところに新規開業した不動産屋さんの広告がありました。広告に載っている物件について問い合わせてみたら「来週月曜の17時に見学しましょう」とのこと。週末になってやっとこさアポイントメントが取れました。わーいわーい。
でも広告の物件は月に4150フラン。不動産屋さんを通すと敷金が2ヶ月に手数料が年間の家賃の約12%、予算よりちょっと高いんだよねえ。でも他に物件はないしねえ。困った困った。
困ったことといえばもう一つ、せっかく重いPCを持ってきてホテルにモジュラージャックがついているというのに、ネットに接続ができないのです。日本から何種類もの「海外の接続の仕方HP」をプリントアウトして持ってきたというのにいったいどうしたものやら。最初から一つ一つTCP/IPの設定をいじくってみたり、freePPPをインストールしてみたり、モデムの初期化コマンドを試してみたり、どれもこれも空振りです。もう、快適インターネットライフは来年までさようならなのかなあ、みんなに手紙書きたかったけど、メールアドレスしか分からないしなあ。。。。悲観にくれながら、ホテルの電話をいじってみて大発見。電話のボタンを押してから「ジリリリッ ジリリッ」と音がするのです。なんとまあ、このホテルったらダイヤル式の電話だったのです。なんということなんだぁ
PCの設定をダイヤル式にしてみたら大成功!すんなりとローミングにつながり、たまっていたメールが一気にやってきました。その殆どがスパムメール、なんとかならんのかねえ。繋がった時が日本ではちょうど週末の深夜だったので、ひさびさにネットの上で仲良しの方々とお話。外国暮らしが長い方や留学経験のある方が多くて、精神的に楽になりました。本当にネットって便利。

ネットで愚痴を沢山愚痴を聞いて貰った後、昨日伺った先生夫妻のお宅をまた訪問。今日はdinerに招待されたのです。週末の夜にご招待されとるのに手ぶらでいいのかなあ、まあ昨日たまごボーロプレゼントしたからいいよね。
今日は職業は不安定なのにやたら忙しくてリッチな旦那さんもいらっしゃいます。アペリティフはフランスの北の方の地ビール(名前忘れた)。おつまみは生ハムとオリーブ。泡がほんとムースみたいに堅くてびっくりしました。ジュニパー入りという珍しいビールで、二日酔いしにくいそうです。面白いね。
私はこのビールだけで一晩中過ごすのかとおもっておりましたが、なんとやっぱり本格的なDinerでした。さんざん飲んだ後にワインが振る舞われ、スープ(アボカドとトマトのポタージュ)、メインディッシュ(マグロのステーキ)、デザート(ラズベリー生クリーム添え)と順番にやってきたのです。ほんとうに皿が順番に来るのねえ。これがあっちの人には普通なんだねえ。なかなか面白いです。
んで食事中に「どうしてフランスに来たの?」というごくごく基本的で私にとっては一番つらい質問をされてしまい非常に困ってしまいました。夫妻は私がフランス語に興味はあるものの、フランスという国にはあんまり興味がないことをご存じなもんなので、すごく不思議に思ったようなのです。私自身でもなんでフランスに来たのかすごい不思議なのです。考えてもしょうがないので「抽選に当たって、もったいないので来た」というと「うーん、やっぱり」みたいなことを言われました。「もよらしい」とも言われました。ケチくさい=もよらしいということなのでしょうか?

オリンピックの話題も少し、「フランスのテレビでやってるオリンピックはフェンシングやカヌーばっかりで面白くない。柔道もドゥイエの金よりも吉田の腕ポッキンばっかり。野球とかどうなってるのか分かんないんだよねえ」というと、大の野球嫌いのご主人が「Baseball,Ce n'est pas le sports!!(野球なんてスポーツじゃないんだっちゅうの)」といきなり反応しはじめました。「みんな止まってる(彼には野手が止まっているように見えるらしい)スポーツなんてスポーツじゃアリマセン!ドラマがナイ、あんなものフランスには存在しません、誰もやってないデス!」「でもでも、フランスにも野球のナショナルチームはあります。ムッシュ吉田という日本でダメチームを優勝に導いた名監督(?)がフランスの監督をやっていたこともあるのです。」「それはあなたの夢デス。フランスにナショナルチームなんてアリマセーン、ムッシュウ吉田なんて存在シマセーン、そんな電波ゆんゆんなこと言わないでクダサーイ。フランスに野球が普及するワケアリマセーン」と電波扱いされてしまいました。なんでか分からないけれど野球のことになると本当にあつくなるご主人。日本の生活はさぞや辛かったでしょうねえ。

ホテルに帰ってきたら●●さんという方から私にメッセージが残されていた。「電話ください」とのこと。ん?●●さん?どっかで聞いたことある名前だなあ。



9月22日(金)家探し第三日目
今日は「フランスニュースダイジェスト」という情報誌が発行される日です。文字通りフランスや日本で起こったニュースのダイジェスト版で、新聞やニュースを読んだり聞いたりすることがができない日本人にはなかなかありがたい新聞です。もちろんこの情報誌にも物件情報が充実しておりまして、昨日と同じく開店と同時にJUNKUに駆け込み、情報誌をもらって、その足で公衆電話に向かい、お目当ての物件のお宅へ電話をかけまくる、という行動に出ましたがどこも話し中、或いは留守電。なんだか辛くなってきた。
アノンスも全然出ないし、次の木曜日まで日本語の情報誌は出ないので、次の手段としてアメリカンチャーチのアノンスを探しに行きました。セーヌ川沿いのこの教会には、パリ中の物件の情報や求人の情報が張り出されております。もちろんフランス語だったり英語だったりするのですが、その物件の数たるや!言葉が流暢な方だったら最初にこちらで物件を探すべきでしょう。いい感じの物件がリーズナブルなお値段で放出されています。私もかなり気になる物件があったのですが、電話をしてみたら、やっぱり「もう終わった」とのこと。他の所にも電話をかけてみましたが、やっぱり英語か仏語でしっかりと話せない人は不利ですねえ。突然電話を切られてしまったり、「外人はちょっと・・・」と言われてしまったり。言葉ができないのはつらいです。住みたい人と貸したい人がいるというのに意志が伝わらないのですもの。歯痒いねえ。
午後は以前フランス語を習っていたご夫妻の家にお邪魔しました。なんとまあ、今滞在しているホテルの超ご近所でした。何かのご縁ということでしょうか。旦那様は日本人のように(comme japonais)忙しいそうでお会いできず、お子さまは託児室に預けていらっしゃるそうで、大きなお宅には奥様おひとり。お土産の「たまごボーロ(赤ちゃん用)」をプレゼントして、近況報告をして、今家が見つからないことを相談したら、近所の不動産屋を案内してくださることになりました。ちゃんとした不動産屋に行くのは、自分が外国人であり、語学にも自信がなかったことからずっと躊躇していたのですが、奥様が「日本人はお金があるから信用がある」と行ってくださって、ちょっと安心。とにかく歩き回って見つけた不動産屋に飛び込むことにしました。しかしやっぱり外国人が家を借りるのは難しいですねえ。「収入がない外国人は保証人と保証人の収入証明(3ヶ月分)を持ってくること」とレオパレス21のおっさんに言われてしまいました。予想していたこととはいえ凹みました。奥様も申し訳なく思ってくださったのか、不動産屋さんからの帰り道道ばたで飴を買って下さいました。すまないねえ、、、でもいい年してるのに飴で慰められる私。
そんなこんなで夕方になってしまったので、ベベたちをお迎えに託児所へ。フランスの託児室ったらんもう、ウルトラキュート!天井からカラフルなモービルが無数につるされ、テレタビーズに出てきそうな滑り台のまわりで遊んでいる沢山の幼児達。いろいろな人種の子供達がきゃぴきゃぴ遊び回っております。なんともまあ可愛らしくてなんともいえません。長女(二歳半)は夏に日本に遊びに来たときから私のことを覚えていてくれたらしくて、モヨモヨと呼んでくれました。長男(10ヶ月)は歩けるようになったみたい。なんだか以前会ったときより1.5倍くらい膨れたような・・・ とにかく外国の子供は元気で大変。思いっきりエネルギーを吸われてしまった気がします。



9月21日(木)家探し第二日目
木曜日は情報誌「パリ・ジュディ・トーキョー」が発行される日です。このフリーペーパーには住宅の物件情報がかなり充実しております。10時前のJUNKUにたどり着き開店と同時に情報誌を入手、近くの公衆電話に駆け込み電話しまくり、という手法を用いてみたのですが・・・ 電話は繋がってもみんな「C'est fini.(もう終わったヨ)」と言うばかり。印刷物だと発行される前に物件が埋まってしまうこともあるんですよねえ。うーん、難しいねえ。
電話に疲れたので、午後は私のワーキングホリデー生活のサポートをしてくださる会社にご挨拶に伺いました。これまた素敵なオフィスでありました。スーツケースからあふれた荷物やその他諸々の品物はここのオフィス宛で送ったのですがまだ届いていないみたいですね。ここでもオフィスの方にパリで物件を借りる上でのアドバイスを受けました。

「ovni(一番有力な日本語情報誌)のお知らせにある●●さんや●●さんという名前に注意。彼らは個人広告のフリをして仲介手数料を家賃の一ヶ月分取る闇不動産屋」

とのこと。やっぱり弱みにつけ込んで悪いことする人はいるんだねえ。気をつけなくては。とそんなこんなでこの日も家は見つけることができず。アポイントを取ることも出来ず。この調子で大丈夫なのだろうか・・・ぼんやりしながらシャンゼリゼ通りにある日本人会に行ってみましたが、7月や8月に張り出された物件の情報が未だに貼ってあり、なんとなく信用できません。向かいの日本人不動産屋さんに行ってみると「そのご予算だとバスタブ無しのワンルームが精一杯というところでしょうか、ま、この時期はその部屋すらもないんですよね」とつれない返事。昨日もさっきも私の予算だと二部屋バスタブ付きが余裕で借りられると太鼓判を押してもらったというのに・・・この差はいったいなんなんでしょう。


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