にっき
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4月10日(火)
ouifmというお気に入りのラジオ局がありまして、そこの公開ライブ番組にタヒチ80が出演するとのこと。こりゃいかなきゃ!昨日みたいに失敗はしないぞ!ちゅうことで、早起きして整理券配布先のヴァージンシャンゼリゼ店へ。やはり地元での人気はこれかららしく、並んでいる人はそんなにいらっしゃいません。開店一時間前に行ってみたら余裕で整理券をいただくことが出来ました。夜から無料タヒチの夕べであります。わーいわーい。
んで夜まで時間があるので、遅ればばせながら「ハンニバル」なんぞを見ることにしました。・・・・うーん、スコット君、中学生の夏休みの宿題「天声人語を100字で要約」じゃないんだからさあ、きれいにうまくまとめりゃいいってもんじゃないでしょうに。。。ってな感じですかね。もちっと「フェルメールへの愛」とか「ワインへの拘り」とか描いても良かったような気がするんだけどなあ、ほんと「あらすじ」を追うのに必死になっちゃって、各登場人物の描写が薄くて薄くてしょうがない、いい人も悪い人も掘り下げて描かれていないから、最後のシーンに説得力がまるでない。嫌な奴がどれくらい嫌な奴か、そうされるに足る人物であるか、を描かなければ最後のシーンが単なる付け足しになっちゃうような気がするんだよねえ。ホプキンス太りすぎだし。ジュリアンも頑張ってるけど、やっぱり若くてかわゆい頃のジョディには勝てないし。きっと小説を読んでない人は楽しめる映画なのでしょう、つまんない映画じゃなかったんだけどなあ。
んで、夜はタヒチ。3組ゲストが出演するそうでタヒチはトリ。最初の出演はアメリカからやってきたおっさん、ライブだというのに風邪を引いていて、おまけに柳ジョージみたいな大人の歌謡曲みたいな感じだったのでちょっとつまらない。次はイギリスからきた二人組。ゆずin UKってな感じでしょうか。感じはゆずですが、かなーりいい感じです。ハモリがなかなか素敵でした。
そしてタヒチ!難なく最前列に滑り込め陣取ったのはベースのペドロの前。ペドロはパパイヤ鈴木のようなルックスに、ドリカムのベースのような不思議ステップという、謎のベーシスト。ベースのくせにドラムもうまくてDJもどきもこなすというタヒチの要な人であります。そんな彼の前にぴったりと寄り添い、ライブ鑑賞。パズルからほぼ全曲やってくれたのですが、アルバムよりもかなりファンキー、そして演奏が力強い!どうやらハイハットおたくと思われるドラムとキュートなペドロのベースは、会場をダンス天国に誘います。フランス人のくせにへろへろ英語のボーカルも、実際の演奏では思いっきり力強い歌い方。こりゃあ盛り上がりますって。アンコールも2回もやってくれるし、ペドロのドラミングは凄まじいしで、終演後は思いっきり浸ってしまいましたよ。はぁ、よかったなあ。
んで、ずーっと浸っていたら、前説のお姉ちゃん(局アナ?)が寄ってきてくれて「楽屋に入っていいわよ」とのこと。なんかしりませんが、フランスではあんまり売れてない人の楽屋には入っていってもいいことになっているようです。わーいわーい。思いっきり入りましたよ、サイン貰いましたよ。あんまり喋れませんでしたよ。悔しいですよ、残念ですよ。もっとお話できればもっと楽しい思い出が作れたはずなのですが・・・ 口惜しい。
んで、帰りにフライヤー漁っていたら、どうやら明後日はお気に入りのエッフェルの公開録音があるらしい。やたっ また無料でライブに行けて、そんでもってエッフェルのライブだ! やたっ 



4月9日(月)
水曜日にステレオフォニックスの無料ライブがあって、本日朝からヴァージン・シャンゼリゼ店で配布とのこと。無料で見られるなら是非行っておかねばなりません。と思ったのですが大寝坊! 10時開店だというのに、起きたら9時40分。大変っ  とトーストを口にくわえてちこく ちこくと叫びながら走ってシャンゼリゼまで走っていったのですが、ヨーロッパでは大人気の彼ら、加えて春休み初日で貧乏学生が大勢集まった、ときたらもちろん招待券は戴けません。しょぼん、無料だったのに(←しつこい)・・・
んで、夜はワーホリ仲間の料理人さん達とお食事会。ワーキングホリデーの制度は、料理人さん達にとっては本当に素晴らしい制度です。それまでフランスに料理の修業に来ていた人々は、殆どがノワール(不法労働者)。ワーホリのビザさえ持っていれば、捕まったら強制送還になることを恐れつつビザ無しで働く、という危険を犯さずに済むのです。本当に素晴らしい制度であります。そんな料理人さん達は休日を利用して、美味しいレストランに行き、自分たちの下を鍛えておるのです。そんなトレーニングの場に同行させていただくことになりまして、外食なぞめったにしない私は緊張の連続。本日伺ったのはエティエンヌ・マルセルにある素敵なビストロ。場所は一等地なのに、味はリーズナブル、雰囲気はとっても高級なのに、とても居心地がいい。と素敵すぎる店構え。牛の腎臓のグラタンをいただきまして、んもう、ほんといい感じ。内蔵の臭みが全くなく、バターの香りがほどよい感じ。美味しいものを食べているときって本当に幸せでございます。毎日こんなもんが食べられるといいのになあ。
当然ながら明日からは極貧の生活をしばらく続けます。



4月8日(日)
あてもなくふらふらとセーヌ川に向かって歩いてみたら、トリニテの教会に満開の八重桜を発見。もう春なのですねえ。
ジュ・ド・ポームにて「ピカソ・エロティック」展を見に行く。その名の通りピカソが描いたエロい絵を集めた展覧会。90過ぎても子供作ってたくらいだから、やっぱおさかんな人だったんだねえ。鼻歌まじりに長電話の途中に描いたようなエロ落書きから、ベラスケスにインスパイアされたようなエロ油絵まで、まさにエロづくし。なにが彼をそこまでかりたてるのでしょうか?世の中の全てを描き切らないと気が済まなかったのでしょうか?自分の体では知覚出来ないことや味わうことの出来ない愉しみまでを描けるようになりたかったのでしょうか? ってなことを考えるほど高尚な絵は数えるほどしかなく、どう考えても与太絵な感じなのがたっくさん。なぜか子供達もたっくさん。展覧会の題名で親御さんたちはどんな内容の絵が飾ってあるか分かるはずなのに、こんな所にお子さま達を連れてくるなんて・・・ 進んだ国だ。子供さん達に評判が良かった絵はお口の恋人ロッテな感じの油絵でございました。・・・・・いいのかなぁ、こんなんみせて。



4月7日(土)
昼から友人が家に、スペインに行くそうでガイドブックを借りに来ました。そうですね、いろいろ落ち着くためにも私もどこかに行くべきなのかもしれません。違う場所で違う風景を見て考えたいことが山ほどあります。忙しいことを言い訳に使っていなかった脳味噌や細胞を動かさなくてはならないのです。さて、どこにいこうかな・・・
夜は左岸でやってる溝口まつりに。本日は「雨月物語」です。忙しさにかまけていて使っていなかった脳味噌は、京マチ子と京唄子を判別することができません。こんな綺麗な女優さんが、鬼であんなイヤな女医を・・・ とか、どうしてこんなにキレイなのに鳳啓助と結婚してしまったんだろう・・・ とか、ふと思って3秒後に自分でツッコミを入れる、という作業を数えただけで5回ぐらいやってしまいました。水野真紀と水野美紀の見分け方はすぐに覚えられたというのに、より簡単な二人の区別が出来ないというのは困ったものです、まあどうでもよいことなのですが。それにしても、映画に出てきた子役は人形時代の見栄晴より動かなくて心配になってしまいました。生きてるのか?



4月6日(金)
いろいろ考えた上、いろいろな人に相談してきた上で結論。本日で仕事場を去ることにしました。とても濃ゆい体験を数多くこなすことのできた職場でしたが、なんせ体力も精神も追いついていけなくて・・・ 日本で働いていた以上に働いていた気がします。ここで終わりにしちゃうのは、いろいろ問題があるけれど、やはり海外では自分の体は自分で守らなくてはなりません。体が資本、まだあと半年あるのに資本が尽きてしまったら元も子もない。まあなんとかなるでしょう。
だって私は生まれつき運がいいんですもの。



4月5日(木)
仕事を早めに切り上げて、デザイナーさん宅にケーキ持ってお伺い。今日のケーキはボンマルシェ。左岸唯一のデパートであるボンマルシェの食料品売り場は、紀ノ国屋と成城石井と東急東横渋谷店地下とクィーンズスクエアを足してさらに増築したような豪華な食料品ショップです。左岸マダムはこんな素晴らしいところで買い物をされるのですね。毎日こんなところで買い物が出来る身分だったらいいのに・・・ 
ってなことを考えながらネコに会いに行きます。ぁぁ、ネコはいいねえ、ネコは媚びないのがいいよねえ。どうしてフランスは犬ばかり愛されてネコは肩身の狭い思いをしなくてはならないのでしょう。ってなかんじでネコを甘やかしていたら、なんか知りませんがネコ大暴れ。台所の棚の上に登って、その重みで棚が崩壊し、そんでもって棚の上のものがぜーんぶひっくり返ってしまいました。たくさんのものが割れて飛び散りぐっちゃぐちゃ。ちょっとおだてるとすぐに何でも出来るような気になっちゃって、そんでもって取り返しのつかないことをやらかす、人間にもいるよな。そしてこんなたとえ話持ち出すなんて、辻仁成みみたいだよな。文壇のパンクになるとか言ってなれなかった人と同じだなんて自己嫌悪。なにもかもがネコのせいだ。



4月4日(水)
本日まで忙しく過ごすつもりだったのですが、慌ただしくばたばたするつもりだったのですが、ぽっかり時間が空いてしまったのですな、こんな日は久しぶりに映画でも見に行きますかな。でも字幕を読んだり耳を澄ませたりするのは面倒くさいものですな、ということで近いところでやってた塚本晋也の「TOKYO FIST」。日本映画は頭を使わないでいいからありがたい。上映時間ギリギリに駆け込んだので座席が一番前になってしまったのですが、なんかねえ、塚本映画は画面に線がいっぱいありすぎて目が痛くなってしょうがないのです。コントラストがきついので頭がクラクラしてきちゃうのです。今度からはもっと早めに劇場に入らなくては。
んで、とにかくこの映画は輪島功一の演技に尽きます。痛みとか拳とか血しぶきとか、そんな塚本ワールドの全てを根底からちゃぶ台返ししてしまう輪島演技。彼の演技があってこそリングの上での塚本兄弟が生きてくるのです。ガッツもいい役者ですが彼のギリギリ素人演技もかなーりいい味。彼のだんご屋はまだ人気なのでしょうかねえ。輪島演技に釘付けで映画の内容が頭に入らなかったっす。



4月3日(火)
お二方とも4日に帰国と伺っていたので、てっきり明日までお二人ともいらっしゃるのだと思いきや、なんと今日帰るとのこと。あらあらびっくり、そうか、日本時間4日ってこっちだと3日に出発しなけりゃならんのね、ということで一日予定のベルサイユ見物を午前中だけで済ませるという力業。そして見送り。短い間でしたが美味しいものを沢山食べさせていただいて本当にありがとうございました。顔色の悪さを治しておきますね。ふう、やっと一人になれた・・・
オペラ座のバス停まで家族を見送ったので久々に日本の本屋でもいってみましょうか。そういや、私ってば某女性誌に取材を受けていたりしてまして、その記事が載ってる号がそろそろこっちにも輸入されてきてるはずなのです。自分の写真を修正して提出したのですが(主に横幅とか)、今から思うとちょっと顎の具合が変なのです。誌面でキレイになっているといいんだけど・・・
と、思って見てみたらあら大変! 修正された顔写真はまあどうでもいいんですが、私の写真・名前・と共に付け加えられているコメント!

「フランスでは語学が出来ない人=人間失格ゥって感じですかね〜」

なんじゃこりゃ、私こんなこと言ってないっすよう。つか、その理論で言ったらオレが人間失格じゃんか。いくら自虐ネタを得意とする私でも、言葉できない系 et 人種差別系はダークまったり気分になるんでネタ化できないってばさってばさ。誌面の中の私でない私は、なんか知りませんが腕組みなんかしちゃって、言ってもない言葉を喋り、得意げにフランスを語って、いや騙っています。写真も偽物で言葉も偽物で私の名前だけが勝手に歩いている。おお、近未来SF小説のようですなあ。でもいくらなんでも「ゥ」はないだろう、、「ゥ」は。



4月2日(月)
買い物の日。カードが使えないような鄙びた地元の靴屋で靴を買い、その隣のがらくた屋(アンティークショップではなく)で皿を買い、10フラン均一ショップで土産を買い、ラファイエットを冷やかして、マークス&スペンサーの「閉店しないで」署名運動を横目でちらりと見つつ、レアールまで歩いて歩いて歩き通し、その後愛するスーパー、モノプリで死ぬほどお買い物。こんなに買い物をしたのは何年ぶりだろう、、、ってなぐらいの買い物っぷり。しっかし、もう少し豪華なもんを買ってもよかったかなあ。



4月1日(日)
クリニャンクールの蚤の市へ。いやぁ、混んでますなあ、しかしこのくらいの活気の良さが観光客には心地よいのでしょう、みなさん喜んで下さっているようです。AC/DCの丸いバッヂが10フランちょいで売られていたので即購入。ちょうどコートのボタンが取れたのでボタンがわりに。その他に仏バージンが昔配っていたと見られるサンプルコンピ集を安値で。フェニックスに紛れてブリットニーとか入っていてお得な気分。その後カルチェラタンくんだりまで出て、道行く人を眺めながらゆったりとランチ。こういう気取ったところは誰かの案内でないと行けないんですよねえ、私もしばらくぶりなので、非常に新鮮でございます。みんなオシャレさんが多いねえ。

昨日ピチカートが解散したそうな、なかなか素敵なお葬式だったそうな、遠くからご冥福をお祈りいたします。海と山に囲まれていた地方の一高校生だったあの頃、フリッパーズがいなくなって電気のオールナイトばっかり聴いていたあの頃、彼らのことが本当に大好きで大好きでしょうがなかった。田舎者の私には東京っていうのはああいうのをいうんだとずっとずっと思っていた。東京の音楽好きの若者は毎日レコード屋に行って、暇な時間はフランス映画を見て、そんで時々思想書とか読み耽ってるんだと本気の本気で思っていた。そして自分もそうなるんだと勝手に思っていたりしたもんだ。
そんな高校時代を終えて、大学に通うために毎日横浜まで出るようになって、ちょっと都会の空気に触れるようになって、だけど登山と下山と勉強でオシャレ音楽なんてそれどころじゃなくって、更に校舎が東京に移って、毎日東海道線で多摩川を越すたびにドキドキしたりして、ドキドキするのと予習と復習で都会で遊ぶどころじゃなくって、んで知らない間に学校追い出されちゃって、ひょんなことから職場が渋谷になって、だけどレコ屋巡りどころじゃなくって、勤務中なのに毎日さくらやの前でモニターおばさんから図書券巻き上げたりしてて、さらに会社が終わってから下北沢に行くことを覚えて、でもお金ないからいつも食事はファーストキッチンで、、、ってなぐあいに少しずつ少しずつ自分の行動半径は広がっていったもののオシャレ生活とはまったく無縁になっていって、少しずつ少しずつ憧れていたピチカートの世界からも離れて土着な土臭い方向へと降りて行ってしまったけれど(プレイボーイ・プレイガールでがっかりしてしまったのが大きい)、それでもやっぱりピチカートは自分の中でかなーり大きい存在で、無くなるのは非常に悲しく残念であります。どこにいても終わるものは終わるのですが、やっぱりこういうときは日本にいて終わる空気を味わいたかったな。来年の一周忌イベントには参加したいものです、日本にいれば。
ま、どうでもいいことですが、ここ数年でどばっと増えたピチカート周りの人々、特に「音楽サークルの大学4年生がいろいろウンチク語って何にも知らない新入生の女の子をうっとりさせてとりこにしちゃうような感じでレコード売りまくる商法(別名ラパレイユ・フォト商法)」の人たちはピチカートという核が無くなっても大丈夫なのかな。あらたにFPMとかを中心に立てて生きていくのかな?気になるところです。


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