にっき
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6月 20日(水)
会社にいらっしゃる殆どの方とお会いすることができました。あと私が関わる中でご挨拶をしていないのは、おなじMacを使っている Dur さんという方です。Dur さんのディスクの中にいろいろ勝手にフォントをぶち込んでしまっているので、お断りとお礼を申し上げなくては と思っているのですが、みなさんとお話していても、全くと言っていいほど彼(彼女?)のお話が出てこないのです。あれ?もう辞めてしまった人なのかな? 私から持ち出すのは問題あるのかな? なんてことを思っていたらすでに仕事を始めて3週間もたってしまいました。まだ見ぬデュールさんはどんな人なんだろう。。。
そんな中、今朝は美味しいゆで卵作りに挑戦。半熟卵は時間が肝心、じっと鍋の前で見守ります。卵ってフランス語ではun oeufといいます。んで、半熟卵はun oeuf a la coqueって感じ、さらにフラ語の場合は形容詞が名詞の後ろにつくから固ゆでだったらun oeuf durなんだよね、Dur =固いだからだね、うん、ってな感じで独り言連発、まじでやばい人です。
ん?dur? そういやdurさんって未だに会ってないなあ。どんな人なんだろう・・・ それにしても変な名字だよなあ「固い」とかだもん、イギリスだったらハードさんだもんなあ・・・ いろいろ小さい頃は言われたんだろうなあ・・・ 固い=ハード=dur・・・ 

え? 頭に突然かみなりが落ちました。

Dur=ハード? Hard=Durってこと? そういえばデュールさんのフォルダの名前は disque durって名前だったよ。ってさ、おいらがデュールさんのフォルダだと思いこんでいた「disque dur 」って、つまり単なるハードディスクってことじゃん!うわああああああああああ、先ほどまで独り言連発でヤバヤバだったのに、今度は奇声です。措置入院目前です。ああああああ、顔から火が出るほど恥ずかしい。誰にも何も言ってないけどメチャメチャ恥ずかしい、今この卵をゆでている熱湯に頭から飛び込んで死んでしまいたいぐらい恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしいよう、「デュールさんってどんな方なんですか?」って尋ねなくてほんとに良かった・・・ 良かったけど・・・ あまりの恥ずかしくてのたうち回っていたら卵ゆですぎて、ほんとouef durになってしまったよ・・・ 



6月 19日(火)
朝の授業は、今日は私ともう一人と先生という淋しいながらも充実した授業でございました。自分に今一番足りないのは会話の能力。ラジオやテレビのニュースのような、「自分を含めた多数の人々に話しかける」タイプのフランス語はなんとか分かるようになったのですが、ドラマや映画、トーク番組みたいな「まるっきりの会話」タイプ、つまり他人と他人の会話を聞く形になると途端に訳が分からなくなってしまいます。本日は寸劇ビデオを見ながらの聞き取りの練習だったのですがやっぱりさっぱり。何回か繰り返して漸く分かるって感じですがな、実際の生活では何回も繰り返して言ってくれる人は少ないのでねえ。
その後にフランスの新聞についてシラクが大統領になったときの各新聞の一面を読み比べながらお勉強。フランスは階層や思想や住んでいる地域によってきっちり読む新聞が分かれているそうな。つか、日本以外の先進国はみんなそんな感じなのかな。そんな何も考えなくてもアパートでごろごろしてたら押し掛けてきて、そんでもって洗剤や遊園地の券までもらって、しかも朝晩家まで運んでくれる新聞なんてよく考えたら確かに変だよなあ。更に新聞社がテレビ局持ってて自社の主張を電波でも流してるってよく考えなくても変だよなあ。まあ、この頃はネットのおかげで何紙も買わなくても社説読み比べが出来てよい世の中になったと思いますよ、うん。



6月18日(月)
土曜日見られなかったポンピドゥーのヒッチコックとアート展へ。日本では閉館のアナウンスがは熊倉一雄だったり、imode連動館内ガイドを導入してたりとなかなかレトロでハイカラな感じだったようですが、こっちでの展示はいたって正統。てか、あれ?日本と展示内容が違う? 全くの別物なのかな? ヒッチコックのフィルムだけ巡回させて残りの美術作品は各国でアレンジしてるのかな? 世界巡回って訳ではないのかな? いまいちよく分かりません、まぁとにかく世界的にヒッチコックが流行ってるってことなのでしょう。
館内に入るといきなりヒッチコック映画のサントラが流れております。ヒッチコックといえば「魔法使いの弟子」なのもやっぱり日本だけなのかな? ゆったりした音楽に聴き惚れながら各映画に使われた小道具を眺めたり、「ヒッチコックカメオ出演集」を見つめたり。うーん、このおじいちゃんってほんと出たがりで面白いねえ。
そしてヒッチコックの根底に流れている恐怖と幻想にまつわる作品群、たまんないっす。バーン・ジョーンズの作品と、その世界にインスパイアされた映画の部分をモニタで流し並べて配置、といった分かりやすい説明がありがたいです。その絵画世界の真似でなく、それを吸収してさらなる別の幻想世界を作り出せるおじいちゃんなんだよってのが一瞬で分かる構成って素晴らしいもんですよな。他にもロセッティにクノップフ、ビアズリーにダリにルオーなどなど、それだけでうっとりな絵画がたくさん。また、ヒッチコックにインスパイアされた現代作家の作品群もなかなか素敵です。ただなあ、「鳥の怖い現場再現!&サイコの風呂場再現!」大船松竹的でげんなりしてしまいました。全然怖くねえ〜



6月17日(日)
友人とノートルダム前で待ち合わせ、日曜日の教会前ってものすごい混みようなんですな。世界各地から集まってきた観光客と、純粋な気持ちでやってきた本当のクリスチャンと、それらに群がる物乞い達が集まって一種独特の雰囲気、アルタ前かと思ったよ。そんな中、教会の鐘が鳴り響き、どこからともなく表れた装束を着た人々の行列。夕方のミサなのかしら?信者の人々はその行列についていき、物乞いの人々はどっかにいってしまい、そして観光客と私は写真を撮りまくるのでした。
んで待ち合わせ後、サン・ルイ島のアイスクリーム屋さんベルティヨンへ。ここはふらっと寄って食べる、というのが難しいお値段の張るアイスクリーム屋さんです。けれどもパリで、いやいややフランスでは一番美味しいアイスクリーム屋さんなのです。パリの味に拘るカフェでは「マリアージュ・フレールのお茶が飲めます」や「ポワラーヌのパンが食べられます」といった張り紙とともに「うちのアイスは"ベルティヨン"のです」といった張り紙が貼られています。それだけ美味しくて、置いてあるだけでステイタス。そんなアイス屋さんはやっぱり店の中に入ったらマダムだらけ。アイスだけでけっこうお値段張るのに、みんな余裕でパフェやらピーチメルバやらに挑戦しています。ああ、なにもしなくてもめちゃめちゃ美味しいアイスなのに、そんな工夫したアイスだったらもっと美味しいだろうに・・・ けんどもシンプルイズベスト(と自分に言い聞かせて)。私たちはアイスを食べに来たのであってパフェを食べに来たのではないのです(と自分に言い聞かせて)。銀の器に載せられたアイスはそれだけで芸術品。銀の匙で掬って食べるバニラアイスの奥深さ。レモンソルベはレモンより美味しく、チョコアイスの苦みと香りは冷たいからこそなおさら美味しい。一口一口が至福です、ああ毎日風呂上がりにこんなアイスを食べることができたら・・・
んでも、やっぱりそんなアイスですからお値段はそれなりになるわけで。エスプレッソとアイスだけで軽く70フランを超してしまいましたよ、上流階級のお菓子はやっぱ値段が違うのだねえ。



6月16日(土)
家でダラダラダラダラダラダラしていたらあっというまに19時。この頃急に暑くなってきて家にいる時間がどんどん長くなっているのです。この時間から行って安く楽しめる所と言ったら22時まで開いているポンピドゥーか、24時までやってるヴァージンメガストアシャンゼリゼ店ぐらいしか思い浮かびません。そういえばポンピドゥーではヒッチコック展がはじまったはず、行ってみようか。
ってな具合で行ってみたら、なんとポンピドゥーの入場って20時までだったのですね。到着した時刻は20時30分、あらあら既に窓口閉まってましたよ。なんということでしょう、閉館30分前まで入れてくれると勝手に思っておりました・・・ この国には毎日7時に起きて12時に寝る人だけの国なんですかねえ、だらしない人に生きる権利がない国なんですかねえ。そりゃ日本でも8時すぎまでやってる美術館はないけどさあ、、、 虚しいものです。
しょうがないのでシャンゼリゼまで移動してレコード試聴の旅に。 今のところフランスはロフトストーリーのテーマが大ヒット。一日中どこかでかかっているというのに更に買って聞いている人たちの気がしれません。んで、新譜のコーナーを見てみると夜中のM6でヘビロテ中のミッシー・エリオットの新譜が漸くアメリカから入ってきてました。この所のM6は夜中に見るには心臓に悪いPVばかり流れています。例えばセバスチャン・テリエ。それまでハッピーな曲と映像ばかりかかっていたテレビが突如として藤田敏八が横から飛び出てきそうな映像にかわり、それに合わせて火サスのBGMみたいな曲ががんがん流れてきたらほんとに怖くてトイレにいけなくなります。頼むから昼間に流して欲しいものです。そしてミッシー、日本に住んでいる人はきっとあのビデオを見てゲラゲラ笑うか呆気にとられるかどっちかなんでしょうが、こっちで丑三つ時につけっぱなしにしてるテレビから棒読みの日本語と三味線の音が飛び出したときの気分といったら。ほんと毎晩毎晩心臓麻痺で死にそうな気分です。なので慣れる意味を込めて彼女の新譜を買おうかとおもったのですが160フラン強もしやがりました。のでシングルのみ購入。他にピート・ヨーンというアメリカの新人さんのアルバムも買って家路へ。ピート・ヨーン、なにがよいって声ですよ、声。



6月15日(金)
仕事の前に学校へ。本日は昨日よりちょっと難しいクラス。なのでかどうかは知りませんが私を入れてクラスの人数は4人しかおりませんでした。こりゃセミプリベってやつですね。難しいのでついていくのは大変ですが、人数少ないし、一人一人のフランス語を話す時間を長く取ることが出来るので、こっちで頑張ってみることにしました。残り少ない期間ですが(このクラスは6月末で終わってしまう)どうぞよろしくお願いいたします。そしてやっぱり喋れない、あー困った困った。
んで、午後から仕事。今日からとあるパンフレットを作る作業に入ります。ちゃんとした企業のパンフレットなんて作ったことないので分からないよう。というか、レイアウトすら経験もないよう、泣きそう。そこら辺にあるパンフレットというパンフレットを引っ張り出して、何がどうなってるのか眺めがら作業。やっぱり、この辺は素人の「なんちゃって」ではクリア出来ない険しい壁があるみたい。基礎ができていない自分には至難の業の作業です。この頃いつも思います。DTPは日本に帰っても多分仕事にはしない(というかスキルが低すぎてできない)けれどもある程度勉強しておきたいと。そしてしっかりフランス語も勉強したいし、しかっり美術のお勉強もしたいし、しっかり英語の勉強もしたい、そしてしっかりwebの勉強もしたい。つか、そんな勉強ばっかりしてたら仕事をする時間がないじゃん。仕事しなけりゃ勉強するお金作れないじゃん。どうすんだオレ?



6月14日(木)
普段は午後出勤なのですが本日は9時出勤。刷り上がったタウン誌を地方にお住まいの方々に発送するために封筒詰めの作業をするのです。ネットが普及した今でも(そして多分これからもずっと)、紙の情報には結構需要があって、なのでさばく量はかなり膨大、三人がかりで朝から作業です。遠くはベルギーやスイス、そしてアルプスやニース、小さな街や小さな村まで、ほんとうにいろいろな場所に日本人は住んでるのですねえ。封筒詰めしながらしみじみ感動。なのに情報や便利さはパリに集中しすぎっていう状況はどうなんだろう。日本と変わらないといえば変わらないのだけども・・・ まあいいや。
んで、封筒詰めが終わってしばらくぼーっとしていたら、社長さんがいらっしゃいました。「ちょうどいいことにこれから授業が始まるから見学していらっしゃい」とのこと。教科書を借りて先生に事情を説明して教室に潜入。本日の授業では複合過去と半過去の違い、というのを突っ込んでやってはりました。もう通算して20回ぐらい勉強している箇所です。なので文法はばっちり。けれども、やっぱり話すのは難しくてねえ、なんでなんだろう、とため息をはき続けて2時間。久しぶりの学校はあっという間に終わってしまいました。明日の授業(ちょい難)を受けて自分の入るクラスを正式に決めることになります。ぁぁぁぁぁぁぁあぁああぁぁ、みなさんには本当に迷惑かけまくっているのに、なのに学校にまで入れてくださるなんて。ありがたくて嬉しくて情けなくて涙が出てきます。



6月13日(水)
友人がアリタリアに乗ってやってくるというのでCDGまでお迎え。アリタリアらしく1時間ほど遅れて22時30分過ぎに到着の模様。暇つぶしにELLEを売店で買って読んでいたら、あら大変「いまバルベスが熱い!」ですってよ。ジャズバーとか、オサレデザイナーの店とかひしめいているらしいです。バルベスはローラーの練習に適した高架下があるのでよく行くのですが、たとえて言うならパリの山谷、或いはパリの新世界、又はパリの寿町。そんなだとばかり思っていたところがいつのまにかオシャレと呼ばれるようになっていたとはねえ。バルベスは再開発の真最中、そのうち犯罪率も減って小綺麗な店が増えていくことは目に見えているので、今度のELLEの記事は「先物買い」の要素が強いのかも知れません。んでも、そのうち本当におしゃれな街になっていってしまうんだろうなあ。まぁELLEと(マダム)FIGAROの手にかかれば、どんな所でもオシャレスポットになっちまいますからなあ(レ島とか)。
そのうち、この記事が日本にも流れてオシャレガールさんたちがこぞってバルベスに流れていくのでしょう、でもあの辺はほんとに山谷で新世界で寿町なのでいろいろいろいろいろいろいろいろ紙一重だったりするのです。なるべくなら、日本で記事になる際はどこが危険なのか書いておいた方がいいと思うんだけども・・・ フェスティバルゲートに行くつもりで飛田新地に迷い込むレベルでは済まないのになあ。


6月12日(火)
勤め先の社長さん(フランスの方)が日本語で仰りました。「空きがあるからフランス語ならってみたら?」と。勤め先は小さいながらも語学教室も開いているのです、そして定員以下の教室に私を入れてくれると… そして授業料は無料だそうだと… ものすごく素晴らしい!しかし、つまり、それって、私の言葉が使い物にならないレベルってことだよなあ・・・ とりあえず少しでも話せるようにさせておかないと損害被っちゃうってことだよなあ・・・ ありがたいお話をいただいたのにこの気持ちはいったいなんだろう。もうフランスに来て9ヶ月。四捨五入したらフランス語を初めて既に10年(しかも第一外国語ときたもんだ)。なのに、どうしてこんなに話せないのでしょう。悲しくて悲しくて涙がでてきます(とか書きながら涙が出た試しは一度もないのだ)。
ため息をつきながら、家に帰ったらとんでもない異臭。臭いの元を探ったら、先日水漏れがあった壁からとんでもない大きさと色のカビがどばどば大発生しておりました。たけしがよく着ているセーターのような原色に満ちあふれたビビッドなカビ。ヒッピー文化がおいらの寝室にやってきた気分、にはなるわけなくて、更にどんよりした気分でカビを拭き取り拭き取り拭き取り拭き取り・・・ どんより気分は重なるもんだなあ。



6月11日(月)
校正の日。つとめている会社のタウン誌には、売ります買いますや求人、不動産のアノンスが載ります。なので印刷前に細かいところを校正しなければなりません。元原稿を見ながら間違いをチェックしていくのですが、FAXで送られてきたお客様からの原稿は文字が潰れているので3と8とか区別が付かなくて結構大変。しかしここで間違えてしまうと、住所だったら郵便は届かなくなってしまうし、電話だったら間違い電話になってしまうし、家賃だったら激安or激高になってしまいます。なので数人がかりで校正に臨んでいるのですが、細かい文字を見つめていくのって、大変なもんだよねえ。
また、求人欄もPC(パソコンじゃなくてポリティカル・コレクト)の問題があるので「日本人募集」とか「女性のみ」などの表示ができません。なので「日本語を母国語とする人募集」 や、「女性が望ましい」などぼやかして修正しなくてはならなく言葉を考えるのが大変、。この国は日本と一緒で、表面上は平等でもまだまだ見えないとこは全然平等じゃないのです。分かってはいたのですが、やっぱり実際に作業をしていくと複雑な気分になっていきます。



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