にっき
---



 
8月 10日(金)
昨日と同じ理由でモンマルトル探検。サクレ・クール寺院やアベスはよく行くのですが、 お山のてっぺん周辺は坂がきついため近所にあるというのに殆ど行っていませんでした。急坂登っていたらズボンもゆるくなるかしらん、本日の目標は決してバスや地下鉄に乗らないこと。全て足でもって地図上のお店や施設をチェックすることを自分への目標と課しました。
本日はアベスや寺院がある方とは逆、ラマルク側からお山を攻めます。家から上り坂をゆっくりゆっくり、見たことのないお店や風景が広がります。ご近所にこんな素敵な画廊があったとは。ご近所にこんなおいしそうなケーキ屋さんがあったとは。いつもと違う道を通るというのはなかなか面白い体験ですなあ。いつもバスから見ていた一見すると普通の建物が、実はとっても由緒があることを知ったり、見た目だけで「たいしたことがない」と思いこんでいたレストランが、実はとっても評判がいいことを知ったり、本を読みながら歩くって、なかなかいいものですなあ。なんでもないことが幸せに感じるのは、帰る日が近くなってきた証拠なのですかなあ・・・ いつかこの気持ちをポエムにして全13曲の組曲にして売り出せたらと思います。もちろん歌うときは手話をつけて歌うのです、。
さて、いわゆるいわゆる「モンマルトル」に着きました。この辺は高級住宅街でもありまして、20世紀初頭に最先端とされていた建築が立ち並ぶ界隈があります、これがんもう、モダニズム万歳って感じですてきすてき。渡辺篤史のように上手に建物を誉められない自分がもどかしいのですが、とにかくトンガリ具合がなかなか。本に出ていたツァラの家もこの辺にありまして、そのセンスの良さにおもわずうっとり。よくよく見てみると家を設計したのはアドルフ・ロースでした、どうりで素敵なわけだ。
その後お寺の後ろ側にまわって、貧乏画家のたまり場周辺を探検。パリでは珍しいぶどう畑を見ると、まだ緑色ではありますがぶどうが蔓にたわわに実っており、秋には美味しいワインになれそう。お向かいのラパン・アジルには観光客がつめかけており、そのボロっちい屋内からは今にも天草四郎の生まれ変わりや梅ちゃんが(ピーナツとともに)飛び出してきそうな勢い。ユトリロの生家や洗濯船は、博物館に飾ってあるお皿のように、そのまんまの姿で観光局を喜ばせています。とにかく古き良きモンマルトルは雰囲気が良くて浸れます。けんども、やっぱ麓にあるアベスやらアンベルの方が楽しいなあ。時間が止まっている場所も時にはいいと思うけど、やっぱり刺激が足りないのです。一通りチェックを終えてからアベスに繰り出そうと下山、、、を試みたのですが、ぅぅ、運動不足で足が・・・ 山道を歩きすぎて盛り場に行けるエネルギーが足りなくなってしまったようです。バスは乗らないと誓ったのに・・・ おでぶちゃん状態はかなり深刻なようです。



8月 9日(木)
バルベス探検。とあるガイドブックの改訂にあたり、本に載っているお店で潰れているものがあるかどうかのチェックの依頼を受けたのです。ずっと住んでいるといつも同じ所にしか行かないので、このような散歩&観光仕事はとてもありがたい、もうすぐ帰国ですし、とにかく見ていない所を沢山見ておかなくては。ということで、手始めによくいくバルベスに出かけることにしたのです。自分が良く行くバルベスは、ローラーの練習や魚を買いに行く地下鉄の高架下。そこはアラブの男性が上野駅前のように路上にうじゃうじゃとたむろし、異常に安いクスクス屋さんや、なかなか不思議なビデオ屋さんが立ち並んでいる異国情緒たっぷりな地区。んで、本日地図を片手に一人歩きするのは、普段はあんまり行かないちょっと北に行ったアフリカン爆発地区。ピラミッドの日本人街や左岸と右岸に一つずつある中華街のように、ここはアフリカの人々が集まり生活をするアフリカ人街。ゾマホンもサンコンさんも松崎しげるもこの辺に買い物に来ていたと思うと感慨深いものです。八百屋さんの野菜も普段見たことのないものばかり。沢山買い物をしたと思われる女性は買い物の荷物を籠に入れ頭の上に乗せて運んでおり、子供達は不思議なドリンクをおいしそうに飲み、道中の人々は色鮮やかな民族衣装を身に纏い、聞いたことのない言語が飛び交っています。本当にここはフランスなんじゃろか? そんなことさえ思ってしまうほど。とにかく昼間っからテンションが高い街です
さて、そんな街に足を踏み入れ、お店のチェックを始めてみましたら・・・ モテる・・・ モテすぎる・・・ なんということでしょう、生涯のうちで一番モテてます、3歩歩くとお声がかかります。無視して歩いても腕を掴まれてしまいます。道行くロイクのおっさん達は目がハートになってます、おいらを見てハートになってます。これが憧れの「モテてモテて困る状態」というやつか。そうか、私今までアフリカの人たちに向かってフェロモン出していたのですね、どうりでサンジェルマンのこ洒落たカフェに入ってもお声がかからないわけです。 つか、アフリカ人の美人の条件って確か・・・ 非常に・・・・・・ あああっっ知りたくないっ 分かってはいたけれど・・・ でも・・・ でも・・・  認めたくないよう・・・ ということで、いつもはバスに乗って帰るのですが、歩いて帰ることにしました。家でもしばらく豆しか食べないことにしました。アフリカの男性は正直者だなあ。。。



8月 8日(水)
友人からドイツに二泊三日無料の旅のご案内が来ました。巷で噂のブランド買い付けバイトというやつです。某コンツェルンの中核であるそのお店と並行輸入業者さんとの戦いは、普通の日本人観光客をも巻き込み泥沼の状態。現在はバイヤー対策のため、お店の人は客が日本人だと分かった瞬間に、態度を豹変させ個数制限(人気商品を買う人は鞄一つ、小物一つ、それ以上は絶対に買ってはならないという日本人特別ルール)をかけてきます。そのため業者さんたちはキャンバス地に特殊加工をして皮っぽく見せた高級かばん、通称モノグラムを求めてはるばるドイツまでお買い物をしにいかなくてはならなくなった、というわけです。んで、そのお手伝いのお誘いが自分に来たわけです。
フランスに来た頃、どんなことがあっても買い付けのバイトだけはしないぞ、と心の中で誓っていた私ですが、長い滞在で擦れてきたみたい・・・ というか、「もしかしたら滞在のあいだに、あのブランドの良さが分かって好きになってしまうかも、だからバイトは辞めておこう」と少しだけ思っていたのですが(フランスでそのお店に入るとパスポート番号が登録されて、6ヶ月はそのお店のものを買うことが出来なくなってしまう→バイヤー対策)、やっぱ日本で好きじゃないやつはフランスでも好きじゃないや。ドイツ行けるし、宿代も出るし、話のタネにやってみるか。
ということで、ドイツ行きの荷造りをしていたら友人から電話。なんでもドイツ担当の人が事故ってしまったため、一日をパリ市内で買い付け、もう一日でルクセンブルグ・ベルギー遠征(日帰り)、急遽変更となっったとのこと。うーむ、ドイツのビールが飲んでみたかったから引き受けたのになあ。まあ一生のうちに一回の経験ちゅうことで。
あのお店の教育方針は「貧乏くさそうな奴はバイヤーと思え、つーかうちの店に相応しくないから追い返せ」。Tシャツ、ジーンズ、或いは中途半端なギャルファッションをして(完璧なギャルの方は高級コールガールさんと勘違いされて、手厚く接待していただけるらしいが)お店に入ると店員に相手にしてもらえません。歩合制のお仕事なので(お買い物総額のだいたい5〜7%がいただけます)、店員に気に入ってもらい、個数制限を緩めてもらうことが、この仕事の勝負の分かれ目。店の人に舐められないように入念にマダムコスプレです。店の人が好みそうなコンサバマダム衣裳を身につけ、、爪もばっちりボルドー、マスカラもしてみました、チークもベージュでノーズシャドウなんかも入れてみました。しかしどんな扮装をしてみても、地が地ですからなんだかもう・・・
お店に入る前に念入りな打ち合わせ。業者さんから売れ筋商品の解説を受けます。業者さんが欲しがっているのはもちろんモノグラム、けれども業者さんが仰るには、店に入っていきなり「モノグラム」が見たい、というと、露骨に嫌な顔をされた挙げ句「(あるにはあるけどあなたに売るモノグラムは)ない」と言われて追い出されてしまうので、まずはカフスボタンや靴等のの小物をちびちび見つつ、店員の機嫌が良くなってきたらメインの用件を切り出して見ろ、との難しい指示。一緒に行った友人がかなり語学に堪能なので、友人は「現地のマダム」、私は「現地に住んでいるマダムである従姉妹を訪ねに夏休みを利用してパリにやってきた仏文科の学生」という設定を作ることにしました。しかしここまで考えなくては買い物もできんのか・・・ そんでもってTCや日本円の現金(あのお店はフランの現金払いを認めてくださらない)を預かり、お店に乗り込みます。
まず入ったモンテーニュのお店は、店員さんにご案内してくれるまで30分待ち。ついた店員さんは絵に描いたような日本人見下し系の方、若いので多分研修の方と見ました。店員さんのご機嫌を取るためにとにかく下手に下手に出ます。まずカフスボタンを「お父さんのお土産に」「すてきすてき」と2〜3個買います、エピの手帳を「自分のために」「ちょっと大人になりたいの」と一冊買います、手帳につけるボールペンも「やっぱりそろえないとね」複数買います。タイガのお財布も「お兄さんのために」「かわいいかわいい」と言いながら買います、心にもないことを言いまくるのは疲れてしょうがありませんが、店員さんのツンケンした態度がだんだんとほぐれてくるのが分かります。もうモノグラムって言っても怒らないかなあ、って感じなのですが、ふと見上げると店員さんの真後ろにダミエソヴァージュのかわゆいバッグ(市松模様裏革)発見。うわぁ、触りてえ。でもこれ買うとモノグラムの鞄代が出ないなあ・・・ うーん、困ったなぁ、、、 あ、そか、モノグラムは「売ってくれなかった」ことにすればいいんだ、モノグラムが手に入らなくても、そんなん自分にはどうでもいいことなんだ、よし、決めた。あれ下さい、そして撫でさせて・・・ これでお会計にしちゃおう。うーん、この肌触り、よいですねえ。。。
包み紙をかかえて外で待つ業者さんと落ち合い。業者さんはモノグラムがなかったのでかなり残念そう、次の店でモノグラムを必ず買ってくるように、との指示がでます。しかし次に行ったサンジェルマン・デプレ店は明日から改装工事に入るそうで、モノグラムは一点もないとのこと。しかたないのでどこがいいのかよく分からないヴェルニシリーズのギャルな色の鞄を「かわいい!」連呼しながら購入。財布やベルトも「かわいいかわいい」と叫びながら購入。手帳ももう一つ購入、手帳につけるボールペンも購入、見るもの全てに「かわいい」という感嘆詞をつけ、キャピキャピとしっとりを使い分け、ずっとずっと演技の連続。店員さんをおだてることも忘れてはいけません、って、なんで客なのにこんなことをしなくてはならないのかしら・・・
そんなこんなで初めてにしては驚異的に大量のお買い物をすることができました。いただいたお給料は一ヶ月ぐらいは楽に暮らせる額でした。5時間ちょっとの働きでこんなに大金を稼いでしまってよいのでしょうか・・・ 非常に後ろめたい気分です。そして短い労働時間に反して疲労、しかも精神的疲労はもの凄いものでした。大して好きでないものを好きなフリするのがこんなに疲れるものだとは・・・ やった後で思うのもナンですが、好きで買いに来てるのに全然売ってもらえない人もいるというのに、自分のような人が大量に買い込んでいく、というのもなんだか理不尽な話です。あまりにも虚しかったので、その日はうどん屋さんに行ってカツ丼ドカ食いしてしまいました。



8月 7日(火)
ビールばかり飲んでいたらいつもよりおなかがぷよぷよになりました。これじゃあいかん、運動をせずに家でだらだらしながら痩せられる方法はないものだろうか、そう思っていろいろ検索してみたら、ありましたよありました。生姜紅茶ダイエット!紅茶も生姜も大好物、好きなものをがぶがぶ飲んでいるだけで痩せられるとは、21世紀到来って感じですね。さっそくお湯を沸かし紅茶作り。ふと思い立って普通の紅茶の代わりに象さんのマーク(フランスでいちばん安くておいしい紅茶ブランド)のキャラメルティーを使用することにしました。この中に蜂蜜と生姜、そして牛乳をたっぷり注ぎ入れます。んー うまいー 大成功ー キャラメルと蜂蜜、そして牛乳がかもしだす甘ったるさを、生姜がきりりと引き締め、かなりおいしい飲み物になりました。うまいうまい、あんまりうまいので朝から晩までに10杯ぐらい飲んじゃったよ、みるみる減っていく牛乳と蜂蜜。これで本当に痩せられるのかしら・・・
んで、生姜が切れてしまったので買い出しに。この辺にもアジア系住人が増えてきたためでしょうか、家の前にあるスーパーにも生姜や日本製ビール(サッポロ)が売られるようになりました。以前は中華街まで買い出しに行かなくてはならなかっのに、たった一年ですごい変わりようです。野菜コーナーで生姜を選び、かごに入れたその時、後ろからおばさんに話かけられました。
おばさんはアンルイスそっくり、いかにも「私、若い頃は無茶やってさぁ」と飲み屋で語り出しそうなおばはんです。「それ、どうやって使うの?」おばさんは聞いてきます、どうやらこの手の人にありがちな「あの頃はいろいろあったけど、それがあるから今のあたしがいるの」おばさんみたいです。このおばさんの家にはたぶん絶対ダライラマの写真があるはず、そしてお香を焚いて瞑想に耽るのが好きとみた。食べる食品はBIO(自然食品)だけで、そしてそれが高じてアジア食材に興味津々なのでしょう。この手のおばはんはパリには沢山いらして、それはそれはステキマダムだと思うのですが、なにぶん見た目が黒魔術師みたいで・・・ 取って喰われそうで怖いのです。
「あわわわわ、それは生姜といいまして・・・」「で、どうやって食べるの?」 ・・・困った、生姜を使った簡単料理が思いつかない。 冷や奴は豆腐がないと食べられないし、鯖の味噌煮も味噌がないと作れないし、豚の角煮もちょっと難しい、生姜焼きは醤油やみりんがないとおいしくないし、カレーに入れるんだったらパウダーの方がおいしいし・・・ しかし、既に自分はかごの中に生姜を放り込んでいるわけで、なのに今更「知らない」なんて答えられないわけで。うーん、うーん、しょうがないので「ちょっとしたスパイスとして使います」という、かなり的はずれなお答えをしてしまいました、紅茶に入れるのもスパイスとしてだしな。それにしても生姜を使った洋食ってないもんなんだねえ、今頃になって何故生姜がマイナーなのかやっと気付きましたよ。そんでもって生姜をレジに持っていったら、レジのおねえちゃんが「なんじゃこりゃ? この物体は何?売り物?」と訊いてきました。やっぱり生姜はマイナーっぷりを更に実感。生姜のことをこんなに考えたことなんて今までなかったです。



8月6日(月)
むかしむかし、モンマルトルにはアリス・プランという非常に魅力的な女の子がおりまして、彼女はキキと呼ばれておりました。マン・レイと一緒に生活してみたり、フジタやキスリングなどいろんな人にインスピレーションを与えたりして、それはそれは魅力的な女性でした、早死にしましたが。
ま、それとは全然関係ない映画「アメリー・プラン」を見てきました。この春から夏にかけてこの映画は超特大ヒット、アメリーブームはフランス中を駆け抜け、サントラはばか売れ、ロケ地のカフェや八百屋さんは大繁盛、シラク大統領は自分の部屋で試写会を開いちゃうほど。日本の「タイタニック」ブームを5倍ぐらい大きくした、それはそれはすごいブームでした。しかし、、、人一倍ミーハーなくせに変なところで斜に構えるフリだけしてみる、という損な性格のため自分は今まで映画を見るのをためらっていたのです。みんなが見ている、というのがちょっとイヤで、そんでもってポスターのアメリーは片桐はいりにそっくりで夢に出てきそうなのがイヤで、さらにこの映画の舞台が比較的近所であったため、どこもかしこもアメリーのポスターだらけ、見る前からおなかいっぱいでうんざりしてしまったのです。ようやくこの頃になってブームも下火になりまして、漸く見てみようかと思うに至った次第です。
ああ、しかし、、、もっと早く見ておけばよかった、非常に非常に後悔です。伊丹十三がフランスに渡って、宮本信子の代わりに若いお姉ちゃんを使ってパリ版フォレストガンプを作った感じ。「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」、「エイリアン4」を作ったジュネ監督が、無理して明るいお話を作ろう作ろうとしてる感じが画面の端々から滲み出ていているのがいいです。微妙なゆがみ具合と奇妙な色への拘りがたまらない。
物語は、簡単にいってしまえば「(ブサイクの不思議ちゃんはむかつくけど)かわいい不思議ちゃんは全世界で許される」ということでしょうか。アメリーの住むお部屋は梅図かずおの部屋と同じぐらい真っ赤で、でもかわゆいパリジェンヌの不思議ちゃんなので違和感はなく、アメリーがしでかす数々の出来事は立派な犯罪なのですが、でもかわゆいパリジェンヌの不思議ちゃんなので許され、そしてかわゆい不思議ちゃんのアメリーの周りは奇跡が次々に起こり、かわゆい不思議ちゃんのアメリーの周りに集う性格に問題のある人々全てが幸せになっていく、かわいければ性格や行動に問題があってもなんとかクリアできる、というある意味とても前向きなラブストーリー。もしもこの映画の主演が本当に片桐はいりだったら、恐ろしいホラーが誕生しそうな予感がします。そんなことを考えながらも、それでもやっぱり涙腺が緩んでしまうのは、映画のノリの良さにくわえて、やっぱりアメリーがかわいいから。「私はひょうひょうと演技してるのよー」という無理して作った自然体オーラが南果歩一歩手前ですが、とにかくそれでも可愛らしいから仕方がない。ああ、かわいくなりてー。音楽もステキ。

と、いい感じの映画の余韻に浸りながら帰宅、ニュースを見ようと3ちゃんをつけたら、ルイ・マルの「さよなら子供たち」の最後の最後のシーンがいきなり。子供達の"Au revoir Au revoir"連呼・・・ は、節子のお兄ちゃんコールと同じぐらい切ないのです、ただでさえ涙腺緩いのに、このシーンをいきなり見たらそりゃ泣きますって。やっぱ8月6日ってことでこの国でも戦争にちなんだ映画を放送したのかな?



8月 5日(日)
ここんとこ元スパイス・ガールズのジェリちゃんが大人気。テレビをつけるといつも彼女がハレルヤダンスを踊っています。そんなにくるくる廻って大丈夫なの?と声をかけたくなるぐらい勢いよく廻っています、楽しそうなのでテレビの前で一緒に踊ってみることにしました、健康によさそうだし。が、あいたったたたた、なんだこりゃ。心臓に激痛が走りました、酒の飲み過ぎ&運動不足? まずはきちんとした食生活から始めないといけないみたい。ジェリちゃんのように肌に粉が吹くぐらい痩せたいんですがねえ・・・ とりあえず3日間ぐらいはお酒をやめよう。
そんな自分の自堕落振りに涙を流しつつメールチェックをしていたら、以前拙ページを紹介してくださったとある女性ポータルサイトの編集の方からメールが届いておりました。なんでも、現在発売されているパリのガイドブックの改訂作業を手伝ってくれる方を募集しているとのこと・・・! ぉぉ、その本持ってますよ。もちろん、やります、やります、やらせてください、はい。ということで、来週始めぐらいから少しずつ、ガイドブックに記載してあるお店のチェック作業(潰れてないかどうか)と少し調べもの作業を始めることになりました。歩き回るのが好きで、帰る前にいろいろ見ておきたい自分にはぴったりのお仕事です。ただだらだらとローラーや角煮や酒の話と愚痴を全世界に向かって発信しているだけなのに、異国から仕事のお話が来るなんて、21世紀ってすごい世紀なんですなあ。



8月 4日(土)
日が出てから帰宅。自分の書いた文章が掲載されているタウン誌を貰いにジュンク堂まで。ああ本当に載っているよ、なんかすごい不思議な気分。自分の活字が文章になるのは約10年ぶり。学校をサボって見に行った吹奏楽コンクールの全国大会レポが、今はもう亡き吹奏楽オタのバイブル、バンドピープル誌に掲載されて以来のことです。そうだそうだ、普門館(吹奏楽コンクール全国大会会場)の前をふらふら歩いていたら、編集部の人にいきなり声を掛けられて、紙と封筒を渡されたのでしたよ、ああ恥ずかしく懐かしい吹奏楽オタの頃。自分の周りで大きな事が起こる時は、いつも偶然なんだよなあ。生まれつきラッキーなのは大変ありがたいことですが、地道に頑張っていることはいつも形にならないので複雑な気分です。
気分が良いので近所にあるベルギービール専門バーに立ち寄り。以前から気になっていたものの、敷居が高くて入るのをためらっていたお店です。が、ビールの虜となってしまった今はそんなこと考えていられません。お店に乗り込んで生をがぶがぶ。うん、やっぱりベルギーのビールっておいしいですなあ。夏の暑い日は小麦ビール、ヒューガルデンの生にレモンの薄切りをのせたものがおいしいです。
帰宅後、タウン誌のページを覗いてみたら記事もちゃんとアップされていました、わーい。しかし、友人に顔写真と実名もネットの上に転がっちゃうことに許可取るのを忘れてました、やべえやべえ、まあいいや。



8月 3日(金)ブリュッセル
四つ星ホテルの朝食は、クロワッサンにパン・オ・レザン、パン・オ・ショコラ、バゲット、くるみ入りバゲット、4種類のシリアル、ヨーグルトにチーズは2種類、牛乳&ジュース2種類、ジャム2種類にはちみつ、チョコレート、がそれぞれ食べ放題、そんでもってコーヒーor紅茶のお代わり放題となっておりました。うーん、まさに四つ星。しかし隣の席にいたフランス人やアメリカ人は豪華な朝食というものを胃が受け付けないようで、好きなだけ食べられるというのに、取ったのはシリアルと牛乳、そしてオレンジジュースだけというシンプルな内容でした。もったいないなあ。

本日は5年ぶりに王立美術館へ。知らないあいだに王立古典美術館と王立近代美術館は合併して一つの美術館になっておりました、しかも便利なことに地下通路で自由に行き来できるようになっているのです、時代は確実に進化しておるんですなあ。さて、古典部門は相変わらずフランドル絵画まつり。フランドル絵画に出てくる怪物さんは、どれもこれもが気持ち悪いのに愛らしい不思議な生物。この時代の人々はどうやってこれらを創造したのかねえ・・・ 。古典部門はメムリンクにブリューゲル、ボッシュにルーベンス、、、こじんまりした美術館ですが、展示品の質が高いから見るのが大変。一枚だけでもお宝なのに、これだけ立て続けに素晴らしいものを見ていると、ものの価値が分からなくなっていって、しょうもないことばかり考えるようになってしまいます。クラナッハの時代に保田圭が生まれていたら絶世の美女と呼ばれたんだろうなあ、とか・・・
昼は古典美術館地下のカフェテリアで。季節はずれではありますが、シコン(アンディーブ)のハム巻きグラタンとビール(ステラ)を戴きました。やっぱ、自分のつくってたグラタンとちょっと違います。自分はシコンを白菜のように扱って歯ごたえ重視の調理法を取っていたのですが、どうやらベルギーの人はシコンを葱っぽくくたくたに煮るのが好みのようです。柔らかいシコンはすき焼きで一番最後に残った椎茸のように味が染みこんでおり激うま、帰ったらちょっと作ってみよう。それにしてもビールうまいうまい、ちょっと飲み過ぎな気がしてきましたがうまいんだからしょうがない。

午後からは近代部門へ。世紀末アゴ女ブーム最大の傑作の一つであるクノップフ「愛撫」と久々の再会。クノップフの絵の周りにはいつも、呼吸が止まりそうなほどの強烈な静けさがあります。見るたびに何かを諦めた時のような気分に陥ります、これはいったい何なのだろう? 一見するとメルヘン系なのに・・・ 胸が締め付けられるという訳でもなく、悲しい気分になる訳でもなく、ハッピーな気分になるわけでもなく、ただただ絵に眼が釘付けになってしまうのです。これはいったい何故なのだろう? なんか呪いでもかかってるんやろか? 更にロリペドのレオン・フレデリックの作品を新たに2点発見してウキウキ。そういや、以前来たときに美術館の入り口に堂々と飾られていた100人ぐらいの全裸の3〜4歳児が水辺で群れている100号サイズの大きなお友達専用の絵は、階上の展望スペースに追いやられていました、あんな絵を美術館の入り口に置いておくとは、ベルギーっていうのは寛容な国なんだなあ、としみじみ思っていたのですが・・・ やっぱそろそろ規制が厳しくなってきてるのかな? 
そんなこんなでいい気分で美術館を出まして、近所のノートルダム・デュ・サブロン教会をさくっと見学、んー ステンドグラスが美しい。気分がいいついでにベルギーでCDでも買うかあ。とりあえず商店街の中のCD屋さんに飛び込んで、投げ売りワゴンの中を適当に漁っていたらパパス・フリータスの1st発見、しかも399フラン(×3円)。新品でこのお値段なんて・・・ 頑張ってもう一枚買ってみよう、せっかくだからベルギーものとか買ってみよう、そんなことを思いながら、店員さんに「ベルギーで若者に一番人気のあるグループを教えて下さいな」と頼んでみました。ら、その店員、無言でレジ内部に走り去り、いきなりCDを取り出してオネゲルの「パシフィック231」を大音響で店内に流し始めました。なんじゃワレ!ケンカ売っとんのか、ゴルァ、とは思ったのですが、クラオタさんは、世界で一番扱いにくいオタさんでありますので、ここはグッと我慢。こらえて聞き出したお薦めCDはhooverphonicという人のCDでした、「It's trip hop!!」だそうです、うーん・・・ まあ、ケンイシイの国だからなあ、、土産物ということで。。。。しかし他に売れてるものはなかったのかなぁ。

さらに時間がありましたので、Wittamerというチョコ屋さんでチョコケーキ。テラス席にいたら、日光でチョコが運ばれてきたその瞬間から溶けはじめるという真夏ならではのハプニング。おいしいチョコだったのに、急いで食べてしまったので味わう時間が取れませんでした。
更に時間があったのでビール専門店を探訪、チョコ入りビールや黒砂糖入りビールなどレア系を揃えて、すてきなグラスも揃えてホクホク。 そんでもってカフェでお別れビール。小麦ビールのヒューガルデン(生)はベルギービールにしては軽くて爽やか、レモンの輪切りと一緒に戴きます。
そんなこんなで20時過ぎにタリスに乗ってパリへ。22時には着いちゃうんだからすごいですよね、8月になってようやく日が沈むのが速くなってきました。もう22時だと位のです、なので帰りの北駅はちょっと怖いので近くの友人宅に泊めていただきました。そんでもってhooverphonicのCDを聴いたのですが・・・ ん〜 フランスでもよくかかってるやつです、心の中でずっと(名前を知りたくもないから)「フランスのglobe」と名付けていた人々でした。こういうのがベルギーの主流なのね・・・



8月 2日(木) アントワープ ブリュッセル
MTV見てたらウィータスのPVが流れています、 ! ここしばらくラジオしか聴いてなかったもので、甲高い声の彼らをずっとマーケティング戦略に乗っかったギャルバンだとばかり思っていたのです、す、お恥ずかしいかぎり。こんな汚らしいおっさん達ばかりのバンドだったなんてびっくり、それにしてもビデオまでもがこんなにあざといとは。やっぱボーカルがメガネでちょっと胸キュンで青春してると世界中で人気者になれるもんなんですね、 メガネ買おう。
さて、本日でアントワープも最終、チェックアウト後にブラブラと港までお散歩です。アントワープは港町、古い倉庫の間を新型の貨物船が横切り、様々な所に工事現場があり再開発まっただ中、横浜の海を彷彿とさせる猥雑さがよいです。古い倉庫を改造した馬小屋には、朝の出勤を控えたお馬さん(観光用馬車はこっちでも人気です)たちがのんびりと草をはみ、馬番のおじいさんは朝からご機嫌。この街はいろいろな顔を持っていてよいですねえ、新しい所も古い所もどちらも素晴らしい、また来たいものです。

さて、電車で一時間かけてブリュッセル入り。ブリュッセルは地域的にはフラマン語圏なのですが、首都ゆえにフランス語が通じる便利な街、道路標識や看板などすべて二カ国語表記になっております。ユースに行く前にだめもとで、グランプラスにある観光局で安いホテルの空きがあるかどうかチェックすることに。観光局のお兄さんは私の希望する金額を告げると非常に渋い顔。「そんな値段で泊まれる宿なんてあるわけないじゃん」だそうです・・・ そうだよねえ、ユースに行くかぁ、とリュックを背負おうをしたところ、突然「あ、思い出した!」と一言。なんでもビジネス街にある四つ星ホテルが、バカンス期でお客さんが全然いないため宿泊料金半額プロモを開催中とのこと、いやはやラッキーです。早速その場で予約を入れます。ちなみに観光局での予約代行料金は75ベルギーフラン。「septante cinq francs S.V.P.」と言われてびびりました、これが噂に聞くseptante! 
フランス語の10の位の数え方は非常に複雑でありまして、10から60までは、普通に「dix(10)」「vingt(20)」「trente(30)」…「soixante(60)」ってな感じなのですが、70にあたる単語がなく「soixante-dix(60+10)」と表現、そして80は「quatre-vingt(4×20)」、90は「quatre-vingt-dix(4×20+10)」ってな感じになっております。覚えるまでが非常に面倒です、や、覚えても更に面倒です。なもんで、ちょびっとゲルマンの合理的な風に吹かれたベルギーやスイスの国では、70や80、90に該当する単語を勝手に創造、「septante(70)」、「huitante(80)」、「nonante(90)」として市場に流通させています。フランスではめったに耳にできない新しい単語を聞くことができて嬉しいもんです。フランス本国でもこの単語が広く流通すればいいのに・・・ 「soixante-quinze(60+15)」より「septante cinq (70+5) 」の方が絶対簡単なのになあ。そんなこんなで、中心地から遠く離れたホテルにチェックイン。ここのテレビはエロこそないもののMCMベルジ(スペシャのベルギーバージョン)が入っておりまして、かかっている曲はフランスと変わりはありませんがやっぱりなかなかいい感じ。

ホテル近くのクレープ屋でトラピストビールとブルターニュ風クレープで体を休めた後は、メトロに乗ってサンカントネール美術館へ。ここの美術館のガラスコレクションは、なかなか充実しておりまして、中でも親族からの寄贈を元に構成されているモーリス・マリノのコレクションは世界で一番の充実っぷりなのです、ブリュッセルに来たのはこれらを見るため。マリノは美術史においてはたいして有名ではない人なのですが、工芸の分野にどっぷりつかっていたガラスという素材を美術の世界に引っ張り上げた人として、同時代に活躍したルネ・ラリックと同じくらい重要な位置に立っています。
ヨーロッパでは、美術と工芸のヒエラルキー、というか棲み分け意識というものがもの凄く強く、ウィリアム・モリスのような夢見がちなおじさん達が「アールアンドクラフツ運動」とかをぶつぶつ唱えだすまで、工芸はほんとに工芸でしかありませんでした。モリスのおじさんも、「きれいなものに囲まれていい暮らし!」とかぶつぶつ妄想に耽っているうちに、現実の世界では奥さんを親友に寝取られたりしちゃって、なかなか運動は上手く行きません。結局、彼の考えたリバティ柄は21世紀になった現在、お金持ちのマダムばっかりが買ってるただのブランドになってしまいましたとさ。まあそんなことはどうでもよくて、1913年のある日、マリノは突然ガラス萌えになってしまい、それからの毎日ガラスを使ったオブジェを作り続けるようになりました。それまではラリックやガレ、ドーム、ティファニーのような、非常に美意識に長けた職人さんばかりがガラス「工芸」を発展させていったのですが、フォービズムの画家であるマリノは芸術家という立場ではじめて、ガラスを「美術」の素材として取り扱った人だったのです。
ま、そんな人の初期から後期までの作品が一同に介していて、本当によかったよかった、というだけなのですが、マニアにはたまらない魅力。最初、ガラスを扱い方が分からなくて、ただガラスに筆で絵付けすることしかできなかったマリノが、どんどん扱いが上手になっていき、最後にはガラスを粘土細工のように自由自在に扱うことができるようになっていくという様を、実際の作品で勉強できちゃうのですから、んもう、いいっすねえ。彼のガラスは特に赤色の発色が微妙で、本によって写真の色が全然違うものばっかりなんですが、実物で確認するのがやっぱり一番いいですねえ。画家の頃に書いていた絵や、ガラスの設計図などの平面系の展示も充実。売店にはガラス本充実、嬉しくて嬉しくてバックパッカーだというのにドカ買い。大満足なのでこのまま電車で家まで帰りたい気分です。

んでも宿取っちゃったので、本日は近所のスーパーで買ったビールをホテルで飲みながらカタログ読みに耽ります。こっちのビールは表示見ないで買うと余裕で10%とかあるから大変。一本飲み切れません・・・ MCMのイビザ特集を見ながら深い眠りにつきました。



8月 1日(水)アントワープ
昨日に引き続きおしゃれまつり見物。警察タワーのてっぺん行われている「EMOTION」を見に。「あなたにとってエモーショナルな出来事とは?」との問いに対して100人あまりの人が答え、そしてそのVTRが会場にあるモニタいっぱいに流れています。いろいろな国のいろいろな年代の人が、それぞれのエモーショナルな出来事を語る、ただそれだけなんですが、世の中にはいろいろな人がいて、価値観があって、何が一番美しいかなんて誰も結論を出せないんだなあ、なんてことを昨日見た展示と絡めつつ考えてしまいます。けれども人は、特にアントワープの人は価値観が多種多様だということを分かっていながらも、大勢の人が美しいと思えるものを絶えず探し求め作り出しているのです、おしゃれ現象学って難しいもんだねえ。
これで展示を全部見ることができました、警察ビルのてっぺんからアントワープの街を見下ろして休憩。 帰り際に、エレベーター係のお兄ちゃんとちょっとお話。「アントワープはそりゃあスリリングな街だけど、ここの展示はその中でも一番スリリングなんだよ。だって、警察のビルでやっているんだからさ。この世で一番エモーショナルから遠く離れているお役人さんが勤めているビルで、エモーショナルというタイトルで展覧会を開くことができるこの街は本当に面白いと思うよ。」とのこと。このお兄ちゃんだけでなく、アントワープの人はみんな自分たちの街について詳しくて、そして優しいです。ちょっと道が分からなくて困っていると、すぐに誰かが声を掛けてくれて案内してくださる。国民性もあるのでしょうが、自分たちの街が観光とモードのおかげで栄えていることをみんな分かっているからこそなんでしょう、観光客にはとても居心地のいい街です。

さて、毎日ビールばっかり飲んでるわけにもいかないので、お昼をワッフルタイムにしましょう。昨日とは別のサロン・ド・テに入って北方のワッフルと紅茶を注文です。北のワッフルは浅草の煎餅みたいに薄く、バタークリームを挟んだ二枚重ねです。シロップによってほのかに湿っておりまして、上品な甘さで非常に美味しくいただけます。これを食べたかったんだよねえ。
さて、午後は王立アントワープ美術館へ。「ヴィーナス、忘れられた神話」展はルネッサンス後期から近代までの、ありとあらゆるヴィーナスを集めて広げたギャラリーフェイクでやりそうな展覧会。愛と美のの象徴であるヴィーナスの姿形の変遷を較べることにより、各時代の美の基準がどこにあるのか検証しようというなかなか面白い試みです。けんどもボッティチェルリからセザンヌまで、時代を超えてヴィーナスは微乳であり、画家の人のストライクゾーンは狭めで、ロリのクラナッハやデブ専のルノーワルなどを除いて、やっぱり西洋のおっさんの中にある美の基準は何百年たってもそんなに変わらないんだなあ、と思うときの方が多い展覧会でありました。常設の方にはお気に入りのペドフィリ画家、レオン・フレデリックの作品が2枚ほどあり、魚の腐った眼をした子供を描かせたら世界一だなあと感心することしきり。ベルギーには微妙に狂った画家が多くてなかなかよいですなあ。おやつタイムには美術館カフェでクリーク(さくらんぼビール)を一杯、甘いビールはジュースよりおいしい。

さて、美術館を出てからは街探検。昨日買った「アントワープファッション探訪入門」なる本には、アントワープの街をじっくりたっぷり堪能できるようなお薦めの道のりが5種類が書かれており、この本の通りにアントワープの道を歩けば、アントワープの何もかもが分かるという仕組みになっているそうです。おおお、これが王立・・・! とか、この店がアントワープ・シックスを・・・! など、驚きながら街をさまよいます。歴史のある建物と近代的なお店が混在する街アントワープ、とにかく古着屋の質が高いのなんのって。普段ゲリソルしか行ってないから余計に眩しく見えてしまうんですが、とにかくハズレがないのです。お店の人によると、この頃人気の古着はカナダに沢山あるらしく(その他の土地は買い尽くされてしまったということでしょうか)、そこから直接買い付けているそうなんですが、んー とにかくかわいい。ちんちくりんでぷくぷくの自分に合う服があんまりないのが悲しい所ですが、とにかく鑑賞しているだけでいい感じ。もちろんデザイナーさんの服もステキだし、中古CD屋さんも多いし、アンティークショップも趣味が非常によいものばっかりだし、この街にしか店のないアクセサリーショップなども多く、とにかく住みてえ。
さて夕飯はカルボナード。カルボナードとは黒ビールで牛肉を煮込んだブーギニヨンのビールバージョン。こってりブイヨンがさっぱりビールと混ざり合い、非常に爽やかなお味に。ビールは先日も飲んだ「De Koninck」。アントワープの人はみんなこのビールをすすめます、やっぱりみんな地元が好きなのですなあ。


←last   next →
↓top