ぶらり一人旅〜瑞西・仏蘭西編〜 第三日 ストラスブール


日曜日、つまり安息日だ。耶蘇教の国はこれだからこまる。店が全て閉まってるんだもん、おまけに明日も休み(5月の第3週月曜日はキリスト今日の祭らしい)だし。朝、昨日のようにマシンガンeatingなモーニングの後SNCF(フランス国鉄)バーゼル駅へ。当日券26才以下割引(ヨーロッパは若者の旅に寛容で、だいたいの国にこの制度がある。ユーロパス買うより安上がりのことが多い)のおかげで半額以下でチケットを買えた!ラッキー。

その後、残ったスイスフランをフランスフランに両替し、さらに残った通貨で水とポテチを買い込み電車を待ちながら、短い滞在だったスイスに思いを馳せる。っていうかフォンデュ食べただけでなーんもスイスらしいとこって行ってないや。アルプスとか行ってからじゃないとスイスは語れないよね。ましてや一日マイナー都市に滞在してただけでは。  よし、また来よう。そしてもっと美味しいものを食べよう。

ストラスブールはバーゼルの真北、電車で30分くらいの所にある。国は違えど近いのですよ、奥様。国際駅なのに無人駅なんてすごいよな。プラットホームは何本もあるっていうのに、、、スト?いや、違う、この寂れ具合は。ほんとに人がいないんだ。さみしいよう。こんなに広い駅なのに人っ子一人いないなんて、、、、まあ、電車に乗ったら次の駅から人がわんさか乗ってきたんで寂しさはうすれたんだけどな。

と、そんなこんなでストラスブールに着いたよ。いわゆるアルザス地方の中心都市。ドイツに取られたり取りかえされたりするハードな地方。授業中に先生が「フランス万歳」って黒板に書くくらいだもん、タイトな環境なんだろう。日教組の先生も日本が次の日から違う国になるのが分かったら黒板に日本万歳って書くのかな?

とりあえず観光案内所に行ってYHの状況を電話で聞いてもらう。幸い空きがあるそうな。早速YHに向かおうとする、とそこに私に話しかけるガールが一人。彼女の名前はレイジー、スコットランドのアバディーンから来たんだって。YHに一緒に行こうという。まぁいいか。ということでストラスブールの旅は彼女と同行することに。ダブルに2人でチェックインして、早速市内観光へ。

でも私は英語は不得手なんだ。慶応進学会だって匙を投げるくらいのレベルなのに。それなのに英語しか話せない女の子と一日中過ごすなんて。大丈夫かな?聞けばレイジーはウェイトレスを9ヶ月やって3ヶ月旅行をする生活を繰り返してるらしい。かっこいいねぇ。で、やっぱり自分の英語は拙くて何度も何度も彼女に「sorry?」と言わせてしまう。非常に情けないよ。こっちも全然聞き取れなくて(めちゃめちゃ訛ってる、パリの事を「パレス」と言うので宮殿の話をしてんのかと思ったし、また"I'm"を「エイム」と発音するし、かといって正統派イングリッシュも私は聞き取れないんだが)話が全然かみ合わないし。意志の疎通って本当に難しい。

とりあえず、レイジーは「どこでもいいやぁ」と言うので現代美術館に行くことに。ちょっとまずいチョイスだったかな?バリバリの現代美術ばかりでなんとなく辛そうだった。まぁいいや。アイリーン・グレイ(イギリスのアールデコ期の家具デザイナーで、西洋人ではじめて漆を作ったっちゅーことで知られてる)の作品を初めて見ることができたよ。あとはアルプ夫妻、ドゥースブルフのステンドグラスなどもグウな感じでした。

そのあと大聖堂へ。うわっ でかっ って思わず吐き捨ててしまいそうなもろゴシック建築。中に入るとステンドグラスも綺麗でまたよし。その後道に迷う。どうやら彼女も私と同じく「行き当たりばったり」系らしく、ろくに地図も読まず行動する。取り敢えず道なりに歩いてって、きょろきょろするという行動を2〜3時間繰り返したあげくなんとか街の中心までたどりつく。ふう。

休憩に立ち寄ったクレープ屋で頑張って会話しようとする。とりあえず音楽の話でもしようかな。でもネタ振りとして初っ端に持ち出した「BLUR」を上手に言えず、「そんなバンド知らない」と言われてかなり凹む。ああ、「オェイシス」の事を最初に言えばよかったよう(13が出てた頃だったからブラーの話をしようと思ったの)。で、スペルから何やらいっぱい説明して漸くブラーの事を話してると分かってもらえたにも関わらず「あんまり興味ない」と言われてさらに凹む。こっちだって大好きなわけじゃないのに… なんかむりやりGLAYの話を若い人に振るおやじの気分だったよ。しかも一生懸命話をしてやっと分かったのがレイジーは「超ユーロビート好き」っちゅうことだ。うへぇ。

クレープを食べた後、世界遺産にも登録されている「Petit France」へ。ここは倉敷みたいなところだよ。全ての建物が昔ながらの建築なんっす。うまく説明できないけど、アルザスの建物って2階の部分がちょっと出てて「柱無しピロティ」って感じになってる。そのため崩れないように「梁」がめちゃめちゃ強化されてて、その梁をむりやり装飾に活かした、と言えばよいんだろうか。裏を取ってないから全然浅はかマインドだから信用しちゃだめだよ。

そんなこんなでへとへとになりながら帰る。ロビーで一休み。ロビーっていいね、いろんな人が話しかけてくるんだもの、ただしツレに。なるほど友達ってこうやって作るんだね、ふむふむ。長旅のせいか人なつっこい寂しがりやの人が多い。英語が話せると楽しいんだろうな。ぐすん。

部屋に戻るとねえちゃんはドエロなチャイナドレスをパジャマ代わりに、聞くに耐えないユーロビートがんがんかけたウォークマンをかけて早速寝てしまった。なんなんだもう。シャワー(部屋についてた!)浴びるのためらっちゃうじゃないかぁ、ぶう



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