最果ての地北海道で、何やら大規模な野外フェスが行われるらしい。そんな噂を聞いたのは6月の頃だったかしら。それからカレンダーにばってんをつけること約2ヶ月。ついにこの日がやってきた。「RISING SUN ROCK FESTIVAL 1999 in EZO」!今をときめく15のアーティスト達がいっぺんに集まっての野外フェスティバル。ドキドキすることこの上なし。今年の夏のメインイベントです。
私たちは前日乗り。お金はないけど少しでも北海道気分を満喫したくてレンタカーを借りての食べ歩きツアー決行!午前中から道に迷いながら「純連」のラーメンを食べる。豚骨みそラーメンはスープのらーゆがきいてて激ウマ!そのあと美味しいウニ丼を求めておさかな屋さんの経営する居酒屋さんによって堪能。安くて美味しい。ちっこい丼だけど、ウニがぎっしりと詰まっている。しかも蒸してない!これで980円だよ、980円。涙を流しながら食べました。烏賊も素敵です。下の上で溶けるイカなんて生まれて初めて。
さて、当日。8時過ぎに宿を出る。札幌から車ですいすい40分、視界からどんどん建物が消えていく。石狩湾特設ステージは本当に本当に田舎なカントリーにあった。千葉から出てきたカントリー娘が飛ばしたくなる気持ち、痛いほど分かります。駐車場もただ横線が引いてあるだけの荒野、そこにドライバーは適当に隣の車と距離をとって車を停めていく。そんなアバウトな構成の駐車場だから停めたはいいが、一旦車から離れると自分の車がいったいどこにあるのか分からなくなってしまうという欠点があったりして。
早めに会場に着いたにも関わらず、既にもっと多くの観客が詰めかけて並んでいた。遠くにあるテントサイトにも人がいっぱいいる。これはすごいフェスになりそう。胸はドキドキと高鳴り、オレは自分のチケットを誤って余り分と一緒にダフィーに売っ払うというミステイクを犯しながらも(泣きついて売った値段で取り戻した)他人のTシャツ観察に余念がなくなる。
そして開場。PAの側で、巨大モニター、そして舞台がしっかり見えるところにしっかりと拠点確保。出発前日に100円ショップで買い占めたブルーシートが役にたつ。その後、開演まで2時間あるのでゆっくりと会場の見学。思った以上に食べ物関係が充実。定番の焼きそば、たこ焼きから、かぼちゃフライや牛タン、ナシゴレンまで出店が所狭しと並んでいる。飲み物も決して売り切れなさそうな程。これなら安心して脱水症状起こせると判断。守りに入ったペース配分計画は破棄することに。
そしてついに始まった。しょっぱなから電気グルーヴ!しかも「モテたくて」!周りのお兄ちゃんが吐き出す低音のうなり声がおもろい。「あすなろサンシャイン」とかみんなで大合唱です。瀧の「耳から生まれた江川」コール&お客のレスポンスは電気そのもの、なんだか面白くなってきたよ。
それでナンバーガール。電気の時も感じたんだけど、この会場はPAにちょっと問題があるようで音がとても小さく感じる。アンプのレベルは小さいままで、それでスピーカーのボリュームは最大級に、ってな感じで。でも鋭角サウンドは十分耳につきささりました。十分耳につきささりました。この日の向井さんは観客を「アイヌっ子」と呼ぶ。普通道産子だろうに、アイヌっ子ってまぁ放送コードにはかからないとは思うけど、、なんかすごく冷や冷やするワードだわさ。んで、「omoide in my head」、「SAMURAI」と一気に攻め立てるから観客はもう大変。次の「透明少女」で史上空前のダイブ大会が催されることに。幸い私の周りは身長が高めの男性が多く、殴られたり蹴られたりの被害は被らなくて済んだのじゃが、一番前に陣取ってた圧底ヒールのキャミなDAファンの娘ッ子たちは、ダイブ野郎の直撃を後頭部にモロに受けること数回、かなり泣きそうな感じで可哀想少女でした。最後の「IGGY POP FAN CLUB」までノリノリのナンバーガールでござった。
だがしかし、最高気温31度で電気とナンバーガールを続けて見たおかげで、早くも軽い脱水症状。シークレットのマッドとその次のゼペットは完全休養に回して拠点に戻り水分&体力補給。頭がクラクラしてきた〜。
そしてTHE HIGH-LOWS。ヒロトの言葉にぐっとくる。
「みなさんはいっぱいいるけど集団じゃない。
みんなといっしょに盛り上がろうとしてはいけない。
みんなと同じように盛り上がろうと考えてはいけない。
自分が一番盛り上がろうとしろ。」
って、文字に起こすととっても恥ずかしい文だけど、カンカン照りのお日様の下で聞くと不思議とジーンと来るもの。これがロックってやつなんですかねえ。このままだと19とか好きになってしまうのかな、厭だな。でも感動したんすよ。
そしてDRAGON ASH。若者の心を引きつけるのは、やっぱり音楽に説得力が有るからなのでしょう。なんだか分からないけどものすごい勢いが有り、そしてその勢いでもってっちゃう人々。やっぱり沢山の人々が楽しそうな顔してるとこっちまで楽しくなってくる。それがお祭りってやつなんだろうね、ウキウキしちゃう。曲はあんまり覚えていないが、びばびば。
そしてブレイク。2時間弱も多いと当初は感じていたものの、いやはや丁度よい長さの休憩時間、ネットカフェに寄って夕飯食べてちょっと寝て、強い日差しも引っ込んでなんだか至福の一時。と、そのとき、休憩中で何も映らないはずのモニターから映像が、音声が!それはFishmans の"Weather Report"!寝ていた私はびっくりして飛び起きた。同じように熟睡してて飛び起きた人は100人以上。予告なしでずるいよ、涙を流させようという魂胆か。そして曲が終わった途端にこれまた予告無しの花火大会、くぅ。憎い、やることが憎すぎる。そして直後のUAは「佐藤君に捧げる歌」を歌った。沢山の人が北海道で佐藤さんのことを同時に考えた。なんかそれだけでよいことですね。
そして林檎ちゃん。斉藤ネコとたった2人での出演。姫はギターでなく今回はグランドピアノ。ピアノまで弾きこなせるとはさすがです。巻き舌も絶好調。曲中至る所でrrrrrrrな発音、若い男子を痺れさせる。でも、若い男子たちよ。せっかく2人がいいライブやってるのに手拍子はないんでないかい?「歌舞伎町の女王」での手拍子はちょっと頂けない。かなりいいバイオリンなのに場末のスナックみたくなってしまったよ。
で、またしてもフラフラ。今回は明らかにバイトの観客に対する誘導ミス。将棋倒しになってる人の所によって「押さないで下さい」と言ってもしょうがないよ。もっと後ろの方の人達に注意促さなきゃ。圧死寸前でセキュリティに救出され、ヘロヘロになりながら自分たちの所へ。うう、ミッシェルスタンディングで見たかったよう。
しかし、遠くから見てもミッシェルガンさんたちの格好よさは変わりなかった。かえって遠くからの方が全体見渡せるし、モニター見えるし、PAの側でバランス良い音聴けるし良かったかも。「世界の終わり」が耳に心地よい。
そしてプリは長年の疲れが脚に来て死亡。寝ながら見ていたら本当に寝てしまった。残念。
で、ブランキー。今日の出演者の中で一番良かった。体調が回復していなかったので遠くから眺めていたにも関わらず刺された。鬼気迫るってこういうことを言うんだなぁと、刺されっぱなしの私は思った。
どんどん意識は遠くなっていくのに、ギターウルフは待ってくれない。こんな夜中にあんなぶち壊れたもん見せつけられたら、フラフラになってしまう。ロックで殺してくれえ。
スーパーカーは、疲れ気味?テンションが不思議な感じだった。相変わらず技術の進歩が目に付く。昔はお世辞にも、、、だったから、ねえ。
ブッチャーズ。「七月」最高。日が昇ってきて赤紫色の空に吉村さんの声がマッチ。でも眠気最高潮。すまぬ。
そしてトリはサニーデイ。朝日の中のサニーデイ、最高です。まさにその日は日曜日。サニーデイ・サンデーなわけです、とろけそうな日。ほんとうにとろけた。どんどん太陽が昇って、じわじわ感動がこみ上げてくる。徐々に眠気が無くなっていく。ああ幸せだなぁ。
と思っていたら、フェスティバルは終わってしまった。一晩中野外で好きな音楽ばかり聴いていられるとは、なんて素敵なイベントだったんだろう。なんて楽しいイベントだったのでしょう。これだけの人数を収容する大規模なオールナイトのイベントはきっと、北海道だからできたことなんでしょう。来年もまた行きたい、ウニ食べたい。
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