2つの「北京→パリ大陸横断レース」が始まるようです

070524 pekingtoparis2007.jpg
100年前の1907年に行われた北京→パリ横断カーレースの100周年記念に、
2つのレースが開催されるようです。

ひとつは、当時と同じ横断ルートをクラシックカーで走る
北京パリ・モーター・チャレンジ(Peking to Paris Motor Challenge 2007)
5月27日に北京を出発し、ゴールは35日後の6月30日、パリのバンドーム広場。
パレードもあるらしいです。

もうひとつは、「21世紀的に記念するならカーフリー(ノーカー)レースでしょ」
というコンセプトの北京パリ・カーフリー(Beijing to Paris Carfree 2007)
速さを競うわけではなく、車のない生活とチャリティを呼びかけるのが目的とか。
4月1日から6月10日の間に北京を出発し、
車以外の手段でパリを目指せばいいそうです。
参加もコースも自由なので、こちらは今からでも参加可能デス。

バナー↓に描かれてるように、サイクリストが多いようです。
070524 carfree.jpg

100年前のこのレース、
車は馬に勝るか、を確かめるために
フランスの新聞「ル・マタン」紙が参加者を募ったのがきっかけとか。

1907年1月31日のル・マタン↓ 右隅に出てますネ。
070524 peking le matin.jpg

ルールはなし、ルートも自由。
優勝賞金は、F1でおなじみのMamm社のシャンパンのみ。
070524  mumm.jpg

最終的に5チームが参戦し、6月10日に北京を出発。
道なし、地図なし、ガソリンスタンドなしの中、4台が無事完走。
晴れて「車はどこへでも行ける機械である」ことを証明できたそうです。

ルートはこの↓点線のコース。当時の電信線に沿ったものらしいです。
070524 peking route.jpg
via buick club
(南回りの実線は、1997年に行われた第2回めのルート。
この南回りコースがきっかけで、
40年間封鎖されていたチベットとネパールの国境が再開したとか。)

優勝したのは、イタリアの名門ボルゲーゼ家の御曹司↓ 
070524 Scipione.jpg
記録は62日間。

車は4気筒7433ccのイターラ↓ 40HPエンジン
070524 borgase.jpg

こんな感じ↓ via abc tv
070524 car.jpg 
以来、この優勝にあやかって、
イタリアのレーシングカーの車体は赤がデフォになったそうです。

現物は現在、トリノの自動車博物館にあるそうです↓
070524 itala.jpg
アメリカのオートショーに出品したとき港で海中に落としたとかで、
グレーに塗り直されたそうです。

ボルゲーゼに続いて2着になったのがフランス人のシャルル・ゴダール。
車は15HPエンジンのスパイカー↓
peking de dion.bmp
070525 spyker.jpg

このゴダールさんが結構面白くて、もともとサーカス団員。
風で飛んできた新聞でこのレースを知り、人生の転機とチャレンジ。
サーカスでは曲芸バイク乗りだったらしいんですが、
車の運転はしたことがなく、急遽習ったらしいです。
もちろん車もないので、オランダのSpyker社を説得。
Spyker社は当時倒産しかかってたそうで、
起死回生のチャンスになればと、車を提供することにしたらしいです。
中国までの船代も資金不足で、
船上でピアノ弾きのバイトをしながら渡航したとか。
たくましい!

前列一番右の人↓ 真ん中はボルゲーゼのプリンス。
070524 driver.jpg

ちなみに、スパイカー社はレースのおかげで持ち直し、
今年は記念にSpyker D12 Peking-to-Paris を発売するそうです。
070524 spyker.jpg

3、4位はフランス車のde Dion-Bouton。10HPエンジン。
オート3輪のContal (8HPエンジン)は、途中ゴビ砂漠で故障し、リタイア。
070524 de dion bouton1.jpg
070524 de dion bouton.jpg
070524 contal.jpgvia abc tv

出走車には、記者が一人ずつ同乗していたそうで、
各地の電信局から随時レポートしてたそうです。
ボルゲーゼには、バルジーニというジャーナリストが随行↓
070524 peking barzini.jpg 原文と写真はこちら

邦訳出てました↓
070524 peking barzini1.jpg
大陸横断ラリー in 1907
?北京~パリ 限界を越えた1万マイル

ルイジ・バルツィーニ著 樋口あやこ訳 マール社刊

2005年には、オーストラリアのABCテレビが当時を再現してます↓

http://www.abc.net.au/tv/pekingtoparis/

今回は、1907年のイターラから1969年のアーストン・マーチンDB6まで、
134台のヴィンテージカーが出走を予定しています。
残念ながら日本人の参加はない模様。

8月8日出発の別の「北京→パリ記念ラリー」もあるらしいので↓
2007 BEIJING-TO-PARIS CENTURY TOURING ASSEMBLY
クラシックカーをお持ちの方は参加してみては?

1908年には「ニューヨーク→パリ」というレースも行われていて、
来年、その100周年ラリーが開催されるようです↓
Great Race 2008 - New York to Paris
こちらも参加者募集中のようですヨ。
070524 great race.jpg

そういえば、かつて日本も「東京→ロンドン」てやってましたね〜。


paris1.gif…………………………
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Posted by 7NT-RDBL at 2007/05/24(jeu) 08:20 AM [スポーツ , トラベル , パリで開催 , 交通 , 歴史 ] | Hatenaブックマークに追加 |

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