ゴンクール賞とルノド賞決定

20041113goncourtbook.jpg先日お伝えした文学賞のうち、フランスでもっとも権威のあるといわれている2つの賞が8日に決定しました。ゴンクール賞は、 Laurent Gaudé の“Les Soleil des Scorta”、ルノド賞は1942年にアウシュビッツで亡くなったユダヤ人作家Irene NemirovskyのSuite Francaiseが受賞。死後出版された作品がこの賞を取るのは初めて。
「Goncourt 2004 」


20041112irenebook.jpg
Irene Nemirovskyは1903年ウクライナの裕福な銀行家に生まれ、のちに家族でフランスに移民。1929年にDavid Golderで文壇デビューし、作家として活躍していました。ナチスの侵攻とともに身を隠していましたが、フランスの憲兵に見つかりアウシュビッツへ送還、1ヵ月後に病死します。遺稿は、送還を免れた2人の娘の手にゆだねられ、今年になって出版されたそうです。ドイツ占領下のフランスを描いたこの受賞作は、アンネの日記以来の作品として評価されている模様です。

イレーヌ・ネミロフスキー オフィシャル
http://perso.wanadoo.fr/guillaumedelaby/in_index.htm

Posted by 7NT-RDBL at 2004/11/14(dim) 02:25 AM [本・雑誌 ] | Hatenaブックマークに追加 |

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title: _ゴンクール賞_
トラックバックをいただいた。「パリノルール」さま、うれしい限りであります。--良い機会だとおもったのでゴンクール賞受賞作を調べる。http://www.academie-goncourt.fr/palmares.htmみると、読んでいたのは、これがゴンクール賞だったとは!の1919年受賞MarcelProust ...
posted by: PointdeVue
2004/11/16(mar) 02:09 AM
title: _ルノド賞_
<承前>少し検索してみたら、以下のようなページがあった。http://www.saysibon.com/alire_sub/prix_litt/renaudot.html昨日のゴンクール賞のページのようにすべてフランス語よりも、やや見やすいかも。--ルノド賞も、おもったほど読んでいないなぁ。外国語には堪能でな...
posted by: PointdeVue
2004/11/17(mer) 01:20 AM
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