大統領の恥ずかしいような幸せなような死に方

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前エントリーのパン屋さんがある通り、avenue Félix Faure。
そういえば、Félix Faureって駅名もあるけど、いったい誰?
と検索したら、19世紀フランスの大統領フェリックス・フォーレとか。
この方、なんとエリゼ宮(大統領官邸)の一室で
愛人にナニをさせている最中に卒中で急死したらしい。

こんな死に方をしたばっかりに、フォーレ大統領は
「シーザーになりたかったのに、ポンペイウス(フランス語でPompee)で終わった」人と
言われるようになったとか。
(フランス語のpompには俗語でフェラチオの意味もあるそうで、それをかけたもの。)

大統領を昇天させた愛人のマルグリット・スタンネイル。
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画家の夫をもちながら、数々の名士たちと浮名を流し、
果ては「夫&母殺し」で当時一大スキャンダルを巻き起こした女性とか。

夫は19歳も年上で、夫の絵を売るために枕営業的なことをしていたらしい。
(結婚後まもなく彼女から離婚を申し出たものの、体面を気にする夫が離婚に応じず、
夫了承のうえの家庭内別居&自由恋愛オケーだったとか)

Wikipediaによると、彼女のサロンにはエミール・ゾラやピエール・ロチなど、
有名な作家や音楽家などが出入りしていたとか。
フォーレ大統領とは高級リゾート地、シャモニーで知りあい、
エリゼ宮の大統領専用室にまで招かれる仲に。

大統領が死んでから9年後、
今度はマルグリットの自宅で夫と母親が絞殺される殺人事件発生。
マルグリットは縄で縛られ、さるぐつわ姿で発見。
ユダヤ人を匂わせる4人組の犯行と証言するも、
殺人容疑でマルグリット逮捕(バレバレだったらしい)。

自宅があったロンサン通り。当時の報道写真
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現在も同じ建物ぽい

map

この袋小路には画家がたくさん住んでいたそうで、
のちにブランクーシもここに居住とか。
ポンビドーセンターの横にある「アトリエ・ブランクーシ」は
ここにあったものを再現してるらしいです。

この事件は当時の大スキャンダルとして報道されたものの
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結局証拠不十分でマルグリットは釈放。
その後ロンドンに渡り、イギリスの男爵と結婚、
1954年に85歳で亡くなったそうです。

ピエール・ダルモン『スタンネル事件』
http://www1.ocn.ne.jp/~ppl/epaves04/steinheil.htm
画家スタンネル殺人事件
http://france100.exblog.jp/8793179/

ちょうど今年は、この裁判から100年目。
結審日だった11月には公判記録の封印が解かれ、公開されるとか。
あの有名なドレフュス事件がらみの文書を
フォーレ大統領がマルグリットに預けてた?とか、マルグリット釈放の謎とか、
公開によって、事実の再検証が期待されてるらしいです。

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Posted by 7NT-RDBL at 2009/06/ 6(sam) 01:07 AM [歴史 ] | Hatenaブックマークに追加 |

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