「ロング・エンゲージメント」はフランス映画にあらず?

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以前エントリーした「アメリ」監督の「ロング・エンゲージメント」がパリの法廷で「フランス映画でない」と認定されたそうです。
ジャン=ピエール・ジュネ監督の新作、フランス映画と見なされず

この記事によると、フランスの映画祭に出品したり、フランス政府の援助金を受けたりができない模様。オリバー・ストーンの新作「アレキサンダー」はフランス政府から援助金をもらっているそうで、ジュネ監督は「ストーンの母親はフランス人で、ポスト・プロダクションをパリで行なったから『アレキサンダー』は問題なくて、僕の映画がフランス映画じゃないなんてどうかしてる」と怒ってるそうです。

主演のオルドレー・トトゥとジュネ監督。後ろはオルセー美術館かな?
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BBCの記事によると、「ロング・エンゲージメント」も18ヶ月に渡って2000人のフランス人を雇っているそうなんですが、なんかあったんですかね? フランス国立映画センター (CNC) も一度認めた助成を白紙にしたようです。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/film/4048439.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/film/4060993.stm

ワーナーの資金が入っているといっても、監督も主演もフランス人でロケもフランス、傍目からはフランス映画にしか見えませんが、保護法でアメリカ映画の輸入制限もしているフランスのことなので、ハリウッド的と嫌われたんでしょうか? なんだかよくわからない話。

ジュネ監督のサイトへ行ってみたら、トップページに「アメリカ製になりました!」的なことが書かれてるようですが。。。
詳細ページもあるようなんですが、フランス語なんでわかりません。どなたか詳細please。

ちなみに、フランス映画の助成制度に関しては、「生き残るフランス映画―映画振興と助成制度」という本に詳しいそうです。by 赤パン帳 さん

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一方、引き合いに出されてる「アレキサンダー」ですが、正直今ひとつおもしろくなかったです(もともとオリバー・ストーンもコスチューム劇もあまり好きでないという個人的好みです、あくまで)。

戦闘シーンや古代都市の再現シーンなど、あいかわらずのスケールの大きさにはクラクラします。ゴージャス・ボディのメンズもたくさん出てくるので、そちら好みの方には至福の2時間になると思われます。アンジェリーナ・ジョリーもあいかわらず反則な美しさです。

この「アレキサンダー」、公開が遅れてたそうで、それは大王とメンズたちとのゲイ的表現が問題になったからではないか、とのことです。
アレキサンダー」公開延期はゲイ描写のせい?

ギリシャ人も怒ってるらしいです。
Bisexual Alexander angers Greeks

でも、アレキサンダーがゲイって話は結構昔からあったと思うんですけど。。。

アレキサンダー officail   photos
来春公開です。

追記
↓下でコメントしてくださってるタダ様さんが、「アレキサンダーを楽しむ10のtips」をエントリーしてます。すごくわかりやすく書かれてるので、行かれる方は読んでおくのをオススメします。観てから読んでもおもしろいです。

とくに、見せ場のあの戦闘シーン、25万のペルシア軍に4万で勝ったってマジ?って観ながらもすごく疑ってたんですが、それも解説してくれてます。これ読みながらあのシーンを思い出すと、今ひとつ意味がよくわからなかったセリフや行動も気持ちよく氷解します。パンフレットより役に立ちます。

実はペルシア王がすごくステキだったんですが、それも指摘してあってウレシイかぎり。バビロン宮殿のシーンでは、ここにあのペルシア王がいたなんて、なんて美しいんでしょ!とちょっとうっとりしたもんで。
この役者さんの奥さん、オリバー・ストーンの姪だそうです。素顔は残念ながらさほどでもなかった。。。
(王ではなく Prince Pharnakesらしいです)

Posted by 7NT-RDBL at 2004/12/ 3(ven) 07:48 PM [映画 ] | Hatenaブックマークに追加 |

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コメント

TBどうもです♪
“アレキサンダー”もう観たんですか!いいですねぇ。
イマイチですか(^^;)

posted by: cocoaさん
2004/12/ 3(ven) 08:33 PM

TBどうもでした!
オリヴァー・ストーンは私もどうにも苦手で…。
コリン・ファレルもなんでこれに出たのか。
これから!という人なのに。

posted by: 樹月優真さん
2004/12/ 3(ven) 11:38 PM

TBありがとうございました。
私もスケールの大きさにはクラクラしたのですが、イマイチだなぁと思いました。

posted by: kikiさん
2004/12/ 4(sam) 01:38 AM

はじめまして。
私のサイトの紹介まで!ありがとうございます。
年々、映画がどこの国の製作かっていうのは難しくなってきてますね。
しかし、この話も変。
ジュネ監督作品をフランス映画と呼ばないのはフランス映画界にとって痛い話では??

ちなみに、コリン・ファレルが苦手だしこの手の話も苦手なので「アレキサンダー」は見ないと思います...

posted by: 赤パンさん
2004/12/ 4(sam) 05:59 AM

TBありがとうございました。
「アレキサンダー」
私の場合、まず歴史ありきで鑑賞していたので、楽しみ方の視点がちょっと違うかもしれません。
下手な引き合いかもしれませんが、日本人が織田信長とその周辺に対して持っている程度の一般常識をアレキサンダー大王に関して持っていないと、あの映画は細かいエピソードの挿入が多すぎて、よく分からないのです。
ただ乱戦を繰り広げられていただけのようなガウガメラの戦いも、例えば「グラディエーター」など遙かに凌駕する誠実な再現性が盛り込まれていて、目眩がするほどです。戦闘に先立つ軍議も、「お〜、こういう形で処理できるのか。すごいな」と感心させられる場面でした。
父王フィリッポス暗殺を実行したパウサニアスという青年ですが、刃を奮う直前に起こした行動。これは一説に痴情のもつれと言われています(このあたりには同性愛が絡みます)。ギリシア・マケドニア世界の上流階級の男達は、女性に対する愛情表現を知る機会がないまま、戦場でいかに男らしく振る舞うかという点に異常なまでの価値観を見いだし、そこに基準の全てを置くため、別の男性の強さに憧れ、また自分も憧れの対象となるべく高まっていこうとする風紀がありました。冒頭でアリストテレスが少年たちに教えているのはそう言うことです。

ダラダラ書き連ねてしまいました。ツマラナイ話だったら申し訳ありませんでした。また、これからもよろしくお願いします。

posted by: タダ様さん
2004/12/ 4(sam) 08:29 AM
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