フォト“グラフィティ”アーチストのJR、路上からメジャーへ進行中

061105 jr book.jpg写真を使ったGrafitiで話題のJRが2冊目の写真集を出版。
←こちら。
タイトルの「28 millimetres」は、JRが使っているカメラの28ミリ・レンズのこととか。

JRはアルジェリア系のパリジャンで、自分で撮った写真をモノクロコピーして、ストリートに貼って作品にしてる人。ここ数年パリに行ったことのある人ならどこかで見かけたかも。

こんな具合↓ 

061105 jr street.jpg

当然イリーガルなので、貼っては↓
061105 jr street photo.jpg

はがされ↓の運命。
061105 jr wall wash.jpg

で、今回晴れて写真集になったわけですが、収録されているのは、去年騒ぎになったパリ暴動の発端地Clichy-sous-Bois市のゲットーに住む若者たちの素顔を撮ったシリーズ

JR自身はここの出身ではないらしいですが、ゲットーの元住人でアーチスト?のLadj Lyの案内で撮った模様↓

Clichy-sous-Bois市では現在、暴動で亡くなった2人の少年へのオマージュ展として、サラ・ムーン、ウィリアム・クラインなど有名カメラマン12人にこの街を撮らせた写真展を開催中らしいのですが、これに合わせ、JRも市公認で、シティホールの壁に作品を展示してるようです↓
061105 jr exposition.jpg
Clichy sans Cliche展 
〜11月10日まで(15日〜28日にはパリ市庁舎内でも)

JRが写真を撮り始めたのは、雑誌などのインタビューで本人が答えてるのによると、観光客が地下鉄に忘れたカメラを拾ったのがきっかけとか(ワンスト付のサムソン製コンパクトカメラだったらしい)。それが2000年。

自己流で写真を撮りはじめ、グラフィティと同じノリで、モノクロコピーを路上に貼ってるうち、2002年に写真専門誌「PHOTO」の「Jaune Talent(若い才能)」に選ばれ、アニエス・ベー、リーヴァイス、ロシニョールからお声がかかってコラボ。去年は、バンサン・カッセルの新作「 Sheitan 」の公式スチールカメラマンに指名されるなど、とんとん拍子。
061105 jr sheitan.jpg

sheitan予告編 ホラー?

ついでに、マチュー・カソヴィッツの「憎しみ(La Haine )」でパリ郊外に住む無軌道な若者を演じたころの若きヴァンサン↓

JRの路上展覧会は、ローマ、ストックホルム、NYなどでも敢行されてるようなので、そのうち日本上陸もありそうですね。JRマーク付きの電車は絶対撮りそう。

こちらは、一冊目のJR写真集「CARNET DE RUE
061105 jr first book.jpg061105 jr italian mafia.jpg


パリの屋根の上のシーンを撮ったルーフトップ・シリーズなど、公式サイトで作品がたくさん見られます。
http://www.jr-art.net/


paris1.gif…………………………
パリ旅行には
パリノルール
をご一緒に
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Posted by 7NT-RDBL at 2006/11/ 5(dim) 03:46 PM [パリで開催 , 映画 , 美術・デザイン , 本・雑誌 ] | Hatenaブックマークに追加 |

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